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11月9日、東京競馬場にて行われるG2・アルゼンチン共和国杯に向けて、競馬の教科書(オーパーツ・パブリッシング)』の著者・玉嶋亮がXアカウントで有力馬の評価を行っている。この記事では、◎候補と△候補に分けて各馬を分析し、レースの行方を占う。[2/2ページ]

△候補馬

2024年1月7日新馬戦を制したスティンガーグラス
2024年1月7日新馬戦を制したスティンガーグラス

スティンガーグラス

下級条件に加えて、札幌日経オープンでも圧巻のパフォーマンスだったが、弱いメンバー構成に恵まれた側面は否定できない。

目黒記念では不発だったと見れば度外視可能だが、セントライト記念やスプリングステークスでも凡走しており、楽観視は禁物。

試金石の一戦である。

ディマイザキッド

アメジストステークスまでは、下級条件で底を見せぬ形でオープンクラス入りを果たした後は、新潟大賞典、函館記念、毎日王冠と重賞の壁に阻まれてしまった格好である。

しかしながら、函館記念、毎日王冠では直線で実況から1度も名前を呼ばれることなくひっそりと馬券圏外に飛んでいるが、ともに上がり上位で堅実には追い込んでいる。

特に、毎日王冠のほうが秀逸で、レーベンスティール、ホウオウビスケッツ、サトノシャイニング。。。前残り決着を外から上がり最速で4着まで押し上げている内容は悪くない。

したがって、アルゼンチン共和国杯においては、ハンデが56kgと手頃であることも含め、差しが届く展開やトラックバイアスになれば巻き返しに警戒すべきで、重賞レベルで底を見せたと見切るのは早計である。

ホーエリート

目黒記念はアドマイヤテラの2着だったが、スローの前残り展開に恵まれての結果で、着順、着差ほど強くはない。

さらには、中山牝馬ステークスでは、本格化して天皇賞秋で4着に好走したシランケドと僅差の競馬だったと見れば、結果だけは立派。

一方、中山牝馬ステークスは、ホーエリートよりも1頭分外を回して差し切ったシランケドが着差以上に強い内容であり、内容的には完敗。

したがって、アルゼンチン共和国杯と同舞台の東京2500mで行われる目黒記念において、適性面で悪くないことも認めつつ、能力的には好走までの水準と評価するのが妥当である。

△候補ほか(セレシオン、ニシノレヴナント、プラダリア、ボルドグフーシュ、
メイショウブレゲ)

【了】


プロフィール

玉嶋亮(たましま・りょう)
1985年生まれ。本業を抱え時間の制約があるため、芝オープンクラスのみにフィールドを限定している。「能力比較」「馬場読み」を中核のファクターとして、パドックや追い切り等は一切見ないスタイル。2021年凱旋門賞の単勝万馬券、2022年AJCCの三連単288万円等の的中実績がある。「単勝多点」「変則フォーメーション」「複勝チャレンジ」等多彩な馬券術に定評があり、設計回収率=130%を公言し、累計回収率=148%を記録している。旧作「競馬の教科書(ピンク本)」は、個人出版ながら異例の大ヒットを記録し、2022年11月にベストセラーの座を譲らないまま絶版した。アマチュア最強の予想屋、日本一の競馬作家になるのが目標。

▼競馬の教科書シリーズ▼
https://tamashimaryo.wixsite.com/my-site

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