今月末のジャパンカップ、そして年末のグランプリ・有馬記念を見据えた有力馬が集うアルゼンチン共和国杯。今週末に行われるこの一戦を前に、各馬の能力を「実績」「適性」「騎手」の3つの観点から分析する。各項目を【1〜10】のスコアで評価し、有力馬の一覧表で強みと不安要素を整理して紹介していく。[3/3ページ]

■ディマイザキッド
実績:5
適性:6
騎手:7
前走毎日王冠4着は評価できるが、やはりオープンクラスで【0-0-0-5】では、実績面で高い点数は難しい。5点評価が妥当なところ。
適性面も、アメジストSの勝ちっぷりや毎日王冠の走りから東京への適性は高そうだが、2200mまでしか経験なし。これも6点評価にとどまった。
騎手に関しては、前走の毎日王冠に引き続き、6度目の騎乗となる岩田望来騎手の手綱。今年はここまで79勝を挙げて全国リーディング8位につけており、7点評価となっている。
■ホーエリート
実績:8
適性:9
騎手:10
重賞勝ちこそないが、混合G2を含む重賞2着3回の実績は、この中に入れば上位クラス。重賞馬2頭に次ぐ8点評価となった。
適性面も、同舞台で行われた目黒記念で2着に入った。前年の目黒記念を制しているシュトルーヴェには及ばないものの、9点の高評価を獲得。
騎手に関しては、その目黒記念2着時以来、7度目の騎乗となる戸崎騎手の手綱。今年はここまで112勝を挙げて全国リーディングトップにつけており、10点評価となっている。
■ローシャムパーク
実績:10
適性:7
騎手:5
重賞2勝、国内外のG1で2着2回の実績は、この中に入ればトップとなるのは当然。特にBCターフ2着は別格で、文句なしの10点評価。
ただ適性面は、中距離馬のイメージが強く、2500mの出走は有馬記念7着のみ。東京コースは2勝を挙げているがともに1800mで、判断の難しい7点評価とする。
騎手に関しては、当然のことながら初騎乗となる、プーシャン騎手の手綱。日本で騎乗すること自体も今年が初めてで、まだ来日初勝利も挙げられていない。1週のみでは判断材料が少なすぎるが故の、5点評価となっている。
【了】
(文●中西友馬)
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