今週末11月9日(日)に行われるみやこステークス。12月のダート頂上決戦・チャンピオンズカップを見据える有力馬たちが集う注目の一戦である。今回は「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを徹底検証する。果たして、前走で最も優れたパフォーマンスを披露したのはどの馬だろうか。[2/3ページ]
有力馬の前走評価②

■ダブルハートボンド
開催日:2025年8月28日
レース:門別・ブリーダーズゴールドカップ(ダ2000m)
着順:2着
評価:7
人気を分けたオーサムリザルトとともに、2頭で後方を引き離す展開。ラストはともにバタバタとなったところを勝ち馬にまとめて交わされてしまった。
それでも競り合ったオーサムリザルトに先着した点を評価したかったが、勝ち馬ライオットガールと3着馬オーサムリザルトが出走したJBCレディスクラシックの結果がともに案外。
ダブルハートボンドは地方の深い砂が合わないという可能性もあるが、前走の評価としては若干割引が必要である。
■レヴォントゥレット
開催日:2025年10月1日
レース:船橋・日本テレビ盃(ダ1800m)
着順:2着
評価:8
勝ち馬に真っ向勝負を挑み、最後は突き離されながらも2着を確保。そしてその勝ち馬は、先日のBCクラシックを勝利したフォーエバーヤングというのだから、この馬の評価もうなぎのぼり。
長期休養明けだったとはいえ、G1級2勝のキングズソードらを抑えたのだから、一定の評価を与える必要はある。
ただ、2500mでの勝利経験があるように、どちらかと言うとスタミナタイプ。中央1800mのスピードについていけるかが鍵となりそう。
■ロードクロンヌ
開催日:2025年8月9日
レース:札幌・エルムステークス(ダ1700m)
着順:2着
評価:9
好位追走から、直線では逃げ馬を交わして勝ち馬との一騎打ちになるかと思われたが、最後は突き離されての2着。
同じポジションにいた馬に離されたのは若干不満が残るが、脚抜きの良い馬場でこの馬にとっては時計が速すぎた。
スピードタイプの勝ち馬ペリエールにとって稍重の馬場は歓迎で、ロードクロンヌにとっては重賞で3戦連続の稍重。良馬場ダートでは5馬身差と8馬身差の2戦2勝であり、不得手な軽い馬場の重賞で3戦連続好走しているのは、地力のついた証だろう。



