東京大学卒の競馬ライター・鈴木ユウヤが人気馬2頭のうち、真に「買うべき馬」はどちらかを見極める「東大流・GⅠ二者択一」。
今回は天皇賞(秋)(GⅠ・東京芝2000m)が対象。日本ダービー2着馬マスカレードボールと皐月賞馬ミュージアムマイルの対決に焦点を絞って、「能力評価」と「レース条件評価」の両面から徹底検討する。[2/3ページ]
【レース条件評価】

マスカレードボールは右回りに不安を抱えており、現状は東京コースがベスト。距離も2000mでなんら問題ない。持てるポテンシャルを遺憾なく発揮できる最高の条件だ。
ミュージアムマイルは高速馬場の内回り競馬で速い脚を持続できるのが長所。
反面、上がり3Fの自己ベストは33.7秒に留まり、朝日杯FSでは先行したアドマイヤズームにキレ負けした。東京芝2000mが苦手とは思わないが、特段この馬に合ったコースとも言い難い。
よってレース条件評価でも、今回がほぼベスト条件のマスカレードボールに軍配が上がる。



