歴戦の古馬と将来を嘱望される3歳馬が激突する中距離王者決定戦・天皇賞(秋)。今週末に行われるこの一戦を前に、有力馬の実力を3つの観点から分析する。「実績」「適性」「騎手」を評価軸とし、それぞれを【1~10】のスコアでランク付け。さらに、有力馬ごとの評価一覧表を掲載し、各馬の強みと不安要素を整理して紹介する。[2/3ページ]

各馬の評価
■シランケド
実績:5
適性:8
騎手:9
新潟記念は鮮やかな勝利であったが、このメンバーに入ると、G3・2勝(うち1勝は牝馬限定戦)という実績はやはり見劣る。厳しい評価となるのは仕方のないところ。
ただ適性面では、東京コースでヴィクトリアマイル3着、2000mで4勝を挙げている点から、未経験の東京2000mにも高い適性を示しそう。
騎手に関しては、初騎乗となる横山武史騎手とのコンビ結成。今年はここまで97勝を挙げて全国リーディング6位につけており、9点評価となっている。
■タスティエーラ
実績:10
適性:10
騎手:9
国内外でG1・2勝というのは、この5頭の中でも圧倒的な実績。それだけでなくG1での2着も3回あり、G1・5連対は現役でもトップクラスの実績で、もちろん10点評価。
適性面でも、昨年の天皇賞(秋)でドウデュースの2着。コース適性ではダービーを勝利しており、距離適性ではQE2世Cを勝利。文句なしの10点評価。
騎手に関しては、この馬とのコンビでG1・2勝を挙げているレーン騎手が手綱を執る予定。
短期免許の騎手は評価が難しいが、これまでJRA・G1を6勝している実績から、9点評価となっている。


