11月1日(土)に行われるファンタジーステークス。2歳牝馬たちが次の大舞台へ挑むための重要な一戦となる。今回は「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを徹底検証する。果たして、最も優れた前走パフォーマンスを披露したのはどの馬なのか。[2/3ページ]
有力馬の前走評価②

■ベレーバスク
開催日:2025年9月28日
レース:中山・サフラン賞(芝1600m)
着順:2着
評価:9
前半4F47秒4-後半4F46秒4というゆったりとした流れの中、道中3番手追走からの2着。勝ち馬は、ルメール騎手が早い判断でこの馬をマークする形で抜け出したものであった。
この馬の誤算としては、先行馬有利なペースにしては前2頭がだらしなく、早めに先頭へと立ってしまった点。
それでも2着は確保しており、3着のドリームコアも含めた上位3頭は、この中では力が抜けていた印象。重賞でも十分通用して不思議はない。
■メイショウハッケイ
開催日:2025年10月4日
レース:京都・りんどう賞(芝1400m)
着順:2着
評価:10
毎年ファンタジーSの有力ステップレースとなっている、りんどう賞。勝ち馬のラスティングスノーこそ登録がないが、3頭が登録している。
勝ち馬は逃げ切りでの勝利であったが、この馬は道中最後方からクビ差まで追い上げての2着。上位争いをした3.4着馬も前にいた馬たちで、ただ1頭追い込んできたこの馬が一番強い競馬をしたのは明らか。
また気付いた方もいると思うが、追い出されてからずっと尻尾を振りながら走っている。まだまだ遊びながらであったり反抗しながら走っており、本気で走ればさらに高いパフォーマンスが見られそうだ。


