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【ファンタジーS 前走レビュー】有力馬を10段階評価!前走で高い潜在能力を発揮していたのは…?

text by 中西友馬

11月1日(土)に行われるファンタジーステークス。2歳牝馬たちが次の大舞台へ挑むための重要な一戦となる。今回は「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを徹底検証する。果たして、最も優れた前走パフォーマンスを披露したのはどの馬なのか。[1/3ページ]

有力馬の前走評価①

2025年6月21日新馬戦を勝利したブラックチャリス
2025年6月21日新馬戦を勝利したブラックチャリス

■ショウナンカリス

開催日:2025年8月30日
レース:札幌・すずらん賞(芝1200m)
着順:2着
評価:5

 スタートで出脚がつかず、後方からのレースとなる。ただ、先行勢の隊列が決まるまでに時間を要したことでペースは落ち着かず、前半3F34秒3-後半3F36秒4という速めの流れ。

 そんなおあつらえ向きの展開の中、直線で前を交わした瞬間、さらに後ろにいたビッグカレンルーフに差し切られての2着。負けたのが道営馬だからとかではなく、勝ち切りたいレースで物足りなさは感じた。

 7着馬ウチュウノセカイと3着馬ユウファラオがカンナSでワンツーを決めたが、ともに不利な流れを先行した馬。展開が向いたこの馬の評価は一枚下げたい。

■フェスティバルヒル

開催日:2025年8月24日
レース:新潟・新潟2歳ステークス(芝1600m)
着順:3着
評価:8

 縦長の馬群となる中、ほぼ最後方を追走。横に大きく広がってバラバラとなった直線では、外へと持ち出さずに馬場の内めを選択。

 上がり最速32秒5の脚で差を詰めてきたが、さすがに前が遠く3着止まりであった。

 エンジンがかかってからの末脚は目を見張るものがあり、この馬とハナ差の2着だったタイセイボーグは、次走のアルテミスSでも3着と好走。

 あとは今回1400mへの距離短縮で、出脚の鈍さが致命的とならないかが鍵となる。

■ブラックチャリス

開催日:2025年7月20日
レース:函館・函館2歳ステークス(芝1200m)
着順:2着
評価:6

 1200m戦で、前半3F34秒3-後半3F34秒1という後傾ラップ。先行争いもすんなりと隊列が決まり、行った行ったの決着となったのもうなずけるレースとなった。

 この馬は逃げ切った勝ち馬を捕まえることはできなかったが、後ろからも差されていないという、評価の難しい結果。

 ただ、このレースに出走した馬たちのその後は、クローバー賞やすずらん賞、1勝クラスでの敗戦が目立つ。

 8着だったノアールビーナスが未勝利戦を勝ったのが唯一の勝利となると、メンバーレベルに疑問符がつく。

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