
【レース条件評価】
エネルジコは母エノラがドイツオークス馬という良血。そこに父ドゥラメンテならスタミナは十分。折り合いに苦労するタイプでもないので、距離は全く問題ない。
それよりは初の右回りが懸念点。陣営も「バランスがよくない」と話しており、正直こればかりはやってみないと分からない。
エリキングも母ヤングスターがオーストラリアの2200mGⅠ馬。父キズナなら距離はもつ。こちらも引っかかる馬ではないし、神戸新聞杯でスローをじっくり運んだのも菊花賞への布石となる一手だった。
ただし、管理する中内田充正厩舎の傾向として、休み明けのGⅠ前哨戦で無類の強さを誇る反面、本番へのステップアップに苦戦する面が見られる。
過去10年、中9週以上で出走した平地GⅡ成績は【15-6-1-15】複勝率59.5%だが、その次走に中8週以下でGⅠ挑戦したケースは【1-1-1-14】同17.6%に留まっている。
5番人気以内でも【0-1-1-7】と期待に応えられていない(※データはいずれもJRAのみ)。
エネルジコは初の右回り、エリキングは陣営の「叩き劣化」傾向とそれぞれの不安を抱えている。レース条件評価はドローと判定したい。


