
有力馬の前走評価②
■ ゲルチュタール
開催日:2025年8月30日
レース:新潟・日本海ステークス(芝2200m)
着順:1着
評価:10
一昨年の勝ち馬ドゥレッツァ、昨年の2着馬ヘデントールのステップレースであり、近年注目度を増している、日本海S。
やはり新潟内回りで行われることで、切れ味勝負になりにくい点が、相関性を高めている印象。
この馬も着差はわずかながら、早めに動いてきた2着馬に合わせきり、4角先頭から押し切った勝利は、着差以上に高い価値がある。トライアル組と比較しても、最も中身の濃い前哨戦と判断した。
■ マイユニバース
開催日:2025年9月20日
レース:中山・九十九里特別(芝2500m)
着順:1着
評価:5
大逃げから一度後続を引きつけて、そこから7馬身もの差をつけるという、インパクトの強い勝利。先頭の馬に、残り400mからの1Fで10秒9の脚を使われては、後続は手も足も出なかった。
ただ、勝ち時計の2分32秒0は前の週の1勝クラスを勝利したキングズトゥルーと比較しても0秒3見劣るもの。
鞍上の横山典弘騎手に翻弄されて、後続の騎手たちがあまりに楽に逃げさせてしまった印象は拭えない。
■ ヤマニンブークリエ
開催日:2025年9月15日
レース:中山・セントライト記念(芝2200m)
着順:2着
評価:9
勝ち馬のミュージアムマイルが出走していないこともあり、神戸新聞杯と比較すると若干影が薄くなっている印象のセントライト記念。
しかし、ファイアンクランツとフィーリウスの動きによって、残り5Fから全て11秒台の消耗戦となったことは、菊花賞への繋がりを考えると非常に意味がある。
外を回ってねじ伏せたミュージアムマイルが出走していれば文句なしの10点評価であるが、それに最後まで食い下がったこの馬も、高い評価となるのは当然だ。


