【菊花賞 前走レビュー】有力馬を独自視点で10段階評価!前走で抜群のパフォーマンスを披露したのは…?
text by 中西友馬
今週末26日に行われるクラシック最終戦・菊花賞。今年のダービー馬と皐月賞馬が不在で、勢力図は混戦模様である。今回は「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを徹底検証する。果たして、最も優れた前走パフォーマンスを披露したのはどの馬なのか。
有力馬の前走評価①
■ エネルジコ
開催日:2025年8月31日
レース:新潟・新潟記念(芝2000m)
着順:2着
評価:6
デビューからの連勝こそ、3でストップしてしまったが、初の古馬相手のレースで僅差の2着は立派。
さらに、半馬身差で先着した3着馬ディープモンスターは、次走の京都大賞典を勝利。メンバーレベルも決して低くなかった。
ただ、近年の菊花賞のラップを見ても、ある程度は持続的な脚が求められる性質のレースとなることが多い。新潟外回り特有の切れ味勝負になりすぎた新潟記念が、菊花賞に繋がるかは微妙である。
■ エリキング
開催日:2025年9月21日
レース:阪神・神戸新聞杯(芝2400m)
着順:1着
評価:8
皐月賞馬とダービー馬が菊花賞に参戦しないことが早い段階から分かっていた中で、それ以外の春の実績馬が一堂に会した神戸新聞杯。
上がりの速い決着だったが、先に抜け出したショウヘイを交わした内容は素晴らしかった。
ただ、これも新潟記念と同じことになるのだが、菊花賞の過去5年のレース上がりの平均は35秒7。あまりにラスト3F勝負の前哨戦となってしまった点は、若干気がかりではある。