【レース条件評価】
カムニャックは1800~2400mで4戦4勝と底を見せておらず、今回の2000mという距離にはなんら不安なし。春の時点では追って左にモタれるなど左右差を感じる走りだったが、ひと夏越してローズSでは右回りにも問題なく対応していた。あの内容なら1周競馬になっても大丈夫だ。
8枠17番という枠順を懸念する声も上がりそうだが、今年の秋華賞はスケジュールが例年より1週後ろ倒し&3日間開催が挟まった影響で、Aコース7日目の施行となる。インの優位は相応に減じているはずだ。もちろん当日の馬場傾向を見て最終判断するのがベストだが、個人的にはさほど神経質にならなくていいと考えている。
エンブロイダリーはやはり距離が課題。父アドマイヤマーズは現役時マイルGⅠを3勝した馬で、産駒もJRA通算47勝のうち33勝がマイル以下に集中している。基本的には短いところ向きの種牡馬だ。エンブロイダリー自身は1800mの未勝利戦でレコード勝ちがあって、2000mはギリギリ対応すると思うが、ベストより気持ち長いのは否めない。
したがってレース条件評価では、これといった不安要素がないカムニャックを上位と評価する。
ちなみに、カムニャックに騎乗する川田将雅騎手は過去3年の京都芝2000mで【19-10-6-11】複勝率76.1%、複回収率112%という異次元の好成績。対するエンブロイダリー騎乗のルメール騎手は【3-3-3-10】複勝率47.4%、複回収率65%だ。鞍上の比較でもカムニャックに軍配が上がる。