HOME » 予想情報 » 【アイルランドトロフィー 有力馬診断】◎・△候補を徹底分析!重賞連勝を狙うカナテープの評価は?

【アイルランドトロフィー 有力馬診断】◎・△候補を徹底分析!重賞連勝を狙うカナテープの評価は?

10月12日、東京競馬場にて行われるG2・アイルランドトロフィーに向けて、『競馬の教科書(オーパーツ・パブリッシング)』の著者・玉嶋亮がXアカウントで有力馬の評価を行っている。この記事では、◎候補と△候補に分けて各馬を分析し、レースの行方を占う。

※以下の◎と△の候補は、枠順確定前の見解である。枠順トラックバイアスで印は大きく変わる。

2025年関屋記念を制した時のカナテープ
2025年関屋記念を制した時のカナテープ

◎候補馬(軸候補)

アドマイヤマツリ

福島牝馬ステークスは、レースレベルが典型的な牝馬限定のハンデ重賞であり、レースレベル自体が低い一戦だった。

さらには、1枠を活かして道中は脚を溜めて、馬群がバラけていたために3,4コーナーで進路取りを徐々に外へ外へとシフトさせ、馬場の良い真ん中へと持ち出す最高の展開に恵まれた。

また、スピカステークスでは後にスピカステークスを勝ったコスモフリーゲンをマッチレースの展開で沈めているが、コスモフリーゲン自体が七夕賞を楽な単騎逃げで恵まれただけであり、実はサマーチャンピオン級の能力レベルではない。

したがって、スピカステークス、福島牝馬ステークスで連勝を飾ったアドマイヤマツリは先行力があり良い馬だが、ともにレースレベルと恵まれた展開を考えると、アイルランドトロフィーの最有力候補というのは些か言い過ぎで、有力候補の1頭で挙げるに留める。

カナテープ

関屋記念では、2着同着のボンドガールとオフトレイルを外強襲でまとめて差し切った。

一方で、シンフォーエバーが大逃げで後続を牽引した結果(シンフォーエバーは直線逆噴射)、縦長展開となり、外を回したカナテープはそれほどロスがなかった上に、高速決着で軽い斤量の恩恵があり恵まれた。

したがって、53.0kgの斤量でもセキトバイーストを差し損ねて後塵を拝した府中牝馬ステークスの内容も加味して、直近2走の結果を過大評価は禁物。

セキトバイースト

府中牝馬ステークスでは、前走から一転して中団からのスタートとなったが、スタート直後の2コーナーを過ぎるとポジションを徐々に上げていき、早め先頭で押し切る横綱相撲の強い内容だった。

ただ単に道中で押し上げていった内容ではなく、2コーナーにおいては、外枠からの発走で距離ロスを被ったことを考えると、あれだけロスの大きな競馬で早め先頭&ラストまで衰えない脚色で押し切ったのは秀逸である。

2着以下のカナテープ、ラヴァンダ、ウンブライルよりも1kg以上も重い55.5kgの斤量を背負っていたことを含め、府中牝馬ステークスでは完勝であった。

都大路ステークスから一変して力を付けており、今後はエリザベス女王杯等も含めて、牝馬戦線では主役に躍り出てもおかしくないくらいの勝っぷりであった。アイルランドトロフィーにおいても、当然高評価が妥当。

ボンドガール

重賞で何度も好走しているが、2着までが多く勝ち切れない競馬が続いているいわゆる善戦マン。

脚質的にも注文がつくタイプで、ポジション取りが不安定。能力的には最上位クラスであることを認めた上で、イン有利のトラックバイアスや、前残り想定で予想を組み立てるのであれば、阪神牝馬ステークスのような差し損ねで惨敗の可能性を検証すべきである。

◎候補ほか(なし)

1 2