□ウインマーベル
実績:9
適性:6
騎手:9
重賞4勝を挙げており、古馬勢の大将格であることは間違いない、ウインマーベル。今年は3年連続で出走していたスプリンターズSに出走せず、ここが秋初戦となる。重賞4勝の実績はアドマイヤズームにも引けをとらないもので、僅差の9点評価。
ただ、適性面では1400mのスペシャリストではあるものの、京都コースは3戦して⑤③⑧着と決して相性が良いとは言えず、6点評価にとどまった。
この馬には18回目の騎乗となる松山騎手は、今年ここまで95勝の全国リーディング2位で、坂井瑠星騎手と並んでの9点評価。強力3歳勢相手に、古馬の意地を見せることができるか。
□ランスオブカオス
実績:8
適性:8
騎手:6
2走前のチャーチルダウンズCで重賞初制覇を果たした、ランスオブカオス。重賞1勝はアルテヴェローチェと同じではあるが、直接対決3戦3勝の比較からこちらを上位にとり、実績は8点評価となった。
適性面も、京都1400mは強い勝ち方をした新馬勝ちの舞台。新馬戦の1勝のみで8点評価とはなったが、上位2頭に大きく見劣りはしない。
デビューから5戦全てで手綱を執る吉村騎手は、今年ここまで47勝の全国リーディング16位で、6点評価。昨年はデビュー年だったとはいえ、今年はその倍以上のペースで勝ち星を重ねており、重賞初制覇を飾ったこの馬とのコンビで、自身3度目の重賞制覇を狙う。
□ワールズエンド
実績:5
適性:10
騎手:10
前走の新潟日報賞を3馬身半差で圧勝してオープン入りを果たした、ワールズエンド。もちろん前走の勝ち方は圧巻であったが、オープンクラスでの実績と言うと、昨年のアーリントンC4着のみ。厳しい評価となるのは仕方のないところ。
ただ、適性に関しては3戦3勝の京都コースで、前走初の1400mでも強い内容。京都1400mへの適性はかなり高いとみて10点評価。
前走テン乗りで勝利を挙げた戸崎騎手は、今年ここまで107勝。堂々の全国リーディング1位で、こちらももちろん10点評価。戸崎騎手の継続騎乗は大きなプラス材料で、実績不足を補っての重賞初制覇に期待がかかる。
【了】
(文●中西友馬)
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