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2023年6月4日新馬戦 1着ボンドガール(写真左)、2着チェルヴィニア(写真右)
2023年6月4日新馬戦 1着ボンドガール(写真左)、2着チェルヴィニア(写真右)

□サフィラ

実績:10
適性:6
騎手:10

 格上挑戦で挑んだ2走前の阪神牝馬ステークスで重賞初制覇を果たした、サフィラ。格上挑戦と言っても、2歳時にもアルテミスステークスで2着となっている実績馬で、今回のメンバー唯一となるG2勝ちがあるとなると、実績は10点評価となる。

 ただ、東京コースはアルテミスステークス2着以外は3戦して全て着外。これまでのレースぶりからは、コース適性が高いとは言えない部分があり、6点評価。

 全12戦のうち9戦でコンビを組む松山騎手は、今年ここまで95勝の全国リーディング2位で、もちろん10点評価。手の内を知り尽くした鞍上とのタッグは、大きなアドバンテージとなる。

□セキトバイースト

実績:9
適性:8
騎手:6

 前走の府中牝馬ステークスで重賞初制覇を果たした、セキトバイースト。同じG3を1勝している馬たちと比較したときに、3歳時のチューリップ賞2着やローズステークス3着の実績で一歩リードし、9点評価。

 また、東京コースの出走回数こそ少ないが、前走同舞台で重賞勝利がある点から、適性面も8点より低い点数はつけられなかった。

 3戦連続のコンビとなる浜中騎手は、今年ここまで32勝の全国リーディング27位で、6点評価にとどまった。しかし、この馬とは2戦2勝と相性が良く、重賞連勝の可能性も十分考えられる。

□ボンドガール

実績:6
適性:8
騎手:9

 実績の評価のつけ方が非常に難しい、ボンドガール。G1・G2・G3のいずれでも2着となっており、重賞での2着が6回もあるシルバーコレクター。どうしても重賞馬より上の評価をつけられずに6点となったが、どれかひとつでも勝っていれば9〜10点となっていた。

 適性に関しては、東京コースで重賞2着2回の実績。唯一の勝利である新馬戦ではチェルヴィニアを下しており、苦手意識はなさそうで8点評価。

 前走に続く2度目のタッグとなるルメール騎手は、今年ここまで85勝の全国リーディング6位で、松山騎手に次ぐ9点評価。ルメール騎手の継続騎乗で、「最強の1勝馬」返上に挑む。

【了】

(文●中西友馬)

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