【毎日王冠 有力馬診断】◎・△候補を徹底分析!出走メンバー唯一の3歳馬サトノシャイニングの評価は…?
10月5日、東京競馬場にて行われるG2・毎日王冠に向けて、『競馬の教科書(オーパーツ・パブリッシング)』の著者・玉嶋亮がXアカウントで有力馬の評価を行っている。この記事では、◎候補と△候補に分けて各馬を分析し、レースの行方を占う。
※以下の◎と△の候補は、枠順確定前の見解である。枠順トラックバイアスで印は大きく変わる。
◎候補馬(軸候補)
サトノシャイニング
強引に抑え込んでのきさらぎ賞、皐月賞から一転して、一旦は逃げポジションを取り場内がどよめいたが、テンのダッシュ力を考えれば、そんなに驚くことではない。
直線では、東スポ杯2歳ステークスと同じように、クロワデュノールに並び掛けられると、アッサリと先頭を譲る展開となった。
単騎逃げに近い離れた2番手追走からの粘り込みを図ったところから交わされた上に、直線でクロワデュノールに併せられ戦意喪失だったとみれば、実はそれほど悲観するような内容ではなく、度外視可能。2着のマスカレードボールに比べると、展開的に苦しんだのはサトノシャイニングである。
皐月賞と同様、クロワデュノール、ミュージアムマイル、マスカレードボール、ジョバンニ、サトノシャイニングあたりまでは大きな差がなく、サトノシャイニングも世代トップクラス。それに加えてエリキングにショウヘイ。
したがって、古馬とは初対戦で不透明な部分は多いが、一発回答も。前進気勢が強い馬なので、適性面では2400mよりも2000m前後のほうが良い。
シックスペンス
去年の覇者。スローの前残り展開に恵まれたにせよ、古馬と初対戦ながらホウオウビスケッツとエルトンバローズとの競り合いを制しての毎日王冠制覇は立派である。
さらに、翌年の中山記念も制覇し、少ないキャリアで早くも重賞3勝目。大阪杯と安田記念では惨敗を喫してしまったが、トライアルのまったり流れるレース質は滅法得意。当然ながら、連覇の有力候補。
チェルヴィニア
オークスと秋華賞では圧巻と言うべき内容で二冠を達成しているが、ジャパンカップで底割れし、シンエンペラーとドゥレッツァに完敗の4着は残念な結果だった。
ジャパンカップでは、年度代表馬、天皇賞とジャパンカップで圧倒的な強さを見せたドウデュースに、勝負どころで外から強いプレッシャーをかけられており、同情の余地がある。
本来の走りは秋華賞。馬群の中でストレスフルな道中であっても、直線では馬群の中から鋭い末脚を繰り出している。
京都記念、しらさぎステークスの敗戦はいただけないが、能力的には毎日王冠ならば最上位クラス。