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2024年弥生賞を制した時のコスモキュランダ
2024年弥生賞を制した時のコスモキュランダ

△候補馬

クロミナンス

目黒記念では、中団で脚を溜めていたところから、外から差してきたシュトルーヴェに先着を許しており、力負けであった。シュヴァリエローズとは、斤量差を無視すれば、レース内容的にほぼ互角。

アルゼンチン共和国杯は、ハヤヤッコに屈したものの、重賞でコンスタントに好走を続けており、馬群の中でストレスフルな競馬にも対応できるクロミナンスは、メンバーレベルがさらに高いオールカマーにおいても高く評価すべきである。

コスモキュランダ

ハイレベルな4歳世代の皐月賞で2着の実績を持つ。スピード競馬よりも消耗戦やマクり競馬の方が得意。

能力的には、4歳世代のクラシックで上位に食い込んだ実力があり、皐月賞でジャスティンミラノ、ジャンタルマンタルと接戦を演じたのは高い価値がある。

中日新聞杯は格下相手に取りこぼした格好となってしまったが、あれだけロスの大きい競馬であれば普通の事象であり、悲観する必要はない。

さらに、AJCCでは前残り決着で3着に敗れてしまったが、脚質的には展開に左右されてしまうタイプであるため、同情の余地がある。大阪杯も同様。

近走は、札幌記念を含め、皐月賞から見れば不甲斐ないレースが続いているが、実績的には最上位クラス。

差しが届くトラックバイアスや展開バイアスに恵まれれば、巻き返してもおかしくない。近走の内容があまりに悪いので、MI値は高い水準だが、割引が必要。

フェアエールング

福島記念は、インコースで脚を溜めて2着の内容であり、勝ったアラタに完敗だった。

さらには、2〜5着までが団子状態でゴールに飛び込んだことを考えると、恵まれたから2着に滑り込めたと分析するのが妥当である。

一方で、福島記念はハンデ重賞ながらも、さすがに牝馬限定ハンデ重賞よりはレベルが高い。

その後も小倉牝馬ステークス、福島牝馬ステークス、クイーンステークスでコンスタントに好走を続けており、気性的な面も含め出力の安定感はピカイチ。

オールカマーの相手は一気にレベルアップし、これまでのように一筋縄ではいかないが、インで脚を溜める等、展開や枠順、トラックバイアスの恩恵を受ければ一発も。

△候補ほか(リカンカブール、リビアングラス)

【了】


プロフィール

玉嶋亮(たましま・りょう)
1985年生まれ。本業を抱え時間の制約があるため、芝オープンクラスのみにフィールドを限定している。「能力比較」「馬場読み」を中核のファクターとして、パドックや追い切り等は一切見ないスタイル。2021年凱旋門賞の単勝万馬券、2022年AJCCの三連単288万円等の的中実績がある。「単勝多点」「変則フォーメーション」「複勝チャレンジ」等多彩な馬券術に定評があり、設計回収率=130%を公言し、累計回収率=148%を記録している。旧作「競馬の教科書(ピンク本)」は、個人出版ながら異例の大ヒットを記録し、2022年11月にベストセラーの座を譲らないまま絶版した。アマチュア最強の予想屋、日本一の競馬作家になるのが目標。

▼競馬の教科書シリーズ▼
https://tamashimaryo.wixsite.com/my-site

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