HOME » 予想情報 » 【セントウルS 有力馬診断】◎・△候補が丸わかり!秋の大舞台へ弾みをつけるのは…

【セントウルS 有力馬診断】◎・△候補が丸わかり!秋の大舞台へ弾みをつけるのは…

9月7日、阪神競馬場にて行われるG2・セントウルステークスに向けて、『競馬の教科書(オーパーツ・パブリッシング)』の著者・玉嶋亮がXアカウントで有力馬の評価を行っている。この記事では、◎候補と△候補に分けて各馬を分析し、レースの行方を占う。

2023年スプリンターズSを制したママコチャ
2023年スプリンターズSを制したママコチャ

◎候補馬(軸候補)

エコロジーク

前走の千直は、いつも通りの逃げを打てなかったものの、リカバリーして不発ながらも勝ち切った結果を素直に評価。

圧巻だったのはデビュー2戦目のカンナステークス。前半1Fを11.8の速いラップで逃げて、直線でモズナナスター、レイピアをさらに突き放す圧勝。能力全開ならば、まったく底を見せていないと言って良く、国内では未だ無敗。

ピューロマジックのように圧倒的なダッシュ力で逃げポジを取りにいくというよりは、二の脚でのリカバリーで逃げポジを取るタイプで、同世代ならクラスペディアに近いか?

さらに、能力面に戻ると、モズナナスターもレイピアも、エコロジークに敗れた後は下級条件でそれぞれ勝っており、世代限定のスプリント戦にしてはレベルが高かったと言える。

したがって、トウシンマカオやママコチャら、スプリント路線のトップクラスを相手にどこまで戦えるか不透明だが、2頭を除けば優勝筆頭候補の1頭である。

トウシンマカオ

セントウルステークスでは、ママコチャが押し切りを図ったところを外から差して快勝。そのままの勢いでスプリンターズステークス2着。今年の京王杯SCでもママコチャを再び沈め快勝。

かつては、馬群の中でレースを運ぶとまったく能力を発揮できない欠点を抱えていたが、昨秋に解消。馬群の中からでも競馬ができるように改善された。

セントウルステークスでは、言うまでもなくママコチャと並び能力最上位で、能力全開ならば好走の可能性が極めて高い。

ママコチャ

オーシャンステークスで圧巻の勝利。競り落とした相手はキーンランドカップでも2着に好走したペアポルックス。道中のポジション取りと能力傑出だったこと考えると当然の結果。

ママコチャは、ナムラクレアやトウシンマカオ、ルガル、マッドクールらとはほぼ互角であり、スプリント路線でトップクラスの能力である。

マイル路線では高い壁に跳ね返され、低レベルなスプリント路線へ転向し功を奏した。北九州記念からスプリンターズSでスプリントに順応しながら最大出力を上げ、一気に戴冠しスターダムへ上がった。

去年の高松宮記念ではスプリントG1の秋春連覇を逃し、馬券圏外へ惨敗したが、香港馬ビクターザウイナーが直線で外へ外へと張り出して、ウインカーネリアンらを外へ押し込み、外を通った馬が壊滅的な結果に終わった。したがって、パワープレーの憂き目に遭っただけで同情の余地はある。

一昨年のスプリンターズステークスは恵まれただけの内容ではなく、力で押し切った勝利であり、セントウルステークスのメンバーに放り込めば能力最上位なのは議論の余地がない。

◎候補ほか(なし)

1 2