【キーンランドC 有力馬診断】◎・△候補が丸わかり!秋の大一番へ弾みをつけるのはどの馬だ…
8月24日、札幌競馬場にて行われるG3・キーンランドカップに向けて、『競馬の教科書(オーパーツ・パブリッシング)』の著者・玉嶋亮がXアカウントで有力馬の評価を行っている。この記事では、◎候補と△候補に分けて各馬を分析し、レースの行方を占う。
◎候補馬(軸候補)
ウインカーネリアン
全盛期は東京新聞杯でナミュールを沈める等、マイル路線でも活躍した強豪。去年の東京新聞杯前後からパフォーマンスは徐々に下降線へと入っているが、スプリント路線へ転向してからは高松宮記念で4着等、まだまだ健在。
相対的にレベルの低いスプリント戦へ舵を切り、京阪杯で2着。単騎でスイスイ運んで、直線半ばまで一人旅だったことを考えると、粘り込んでの2着は恵まれた内容。
一方で、ゴール手前で後続から迫られた時の二枚腰が利かなくなってきたのも少し気になり、シルクロードステークスでも善戦止まり。
全盛期と比べれば見劣りするが、さらなる急激な衰えがなければ、まだまだスプリントのカテゴリーであれば活躍できる水準。
パンジャタワー
NHKマイルカップは、外から追い込んで早めに先頭へ並びかけ差し切り勝ち。競り勝った相手は、皐月賞で善戦したマジックサンズであることから、クラシックの裏開催でありながらもレースレベルを担保できる。
また、NHKマイルカップを勝った馬が同年夏のスプリント戦へ電撃参戦するのは異例の事態であり、注目を集める。
いつも『競馬の教科書シリーズ』で解説している通り、日本競馬の頂点は2000m前後の王道路線であり、そこから遠ざかれば遠ざかるほどレースレベルが下がる(画像1,2,3,4枚目)。
したがって、世代限定のNHKマイルカップであるとは言え、マイルG1を早め先頭で快勝した機動力を見せ、スプリントでも対応できそうな適性を示したパンジャタワーには、能力最上位の評価が妥当である。
レイピア
葵ステークス3着は、3,4コーナーで大きく距離ロスを強いられ差し損ねてしまっての結果であり、ゴールまで末脚を伸ばしていたことを考えると悲観するような内容ではない。
また、その後の下級条件ではまったく底を見せずに連勝してオープン入り。重賞初挑戦ながら、勝ち切ってもおかしくない。
直近のレースで時計を要している点については、そもそも時計が掛かる馬場コンディションであったことから、あまり気にする必要はない(過去に7秒台の時計を2回計時している実績あり)。