~野生の勘で目指す完璧予想!湘南のライオン~ TOMの予想
◎コスモキュランダ
〇ココナッツブラウン
▲ホウオウビスケッツ
△ハヤテノフクノスケ
△ヴェローチェエラ
△リビアングラス
国内で夏競馬最大のレースといえば、やはり札幌記念である。1997年に施行時期が移されて、ハンデ戦だったG3から別定重量のG2に格上げ。
“女帝”エアグルーヴや秋華賞&エリザベス女王杯馬のファインモーション、天皇賞馬となったヘヴンリーロマンスなど名だたるG1ホースが優勝馬に名を連ねた。そして2006年からは負担重量が定量へと変わり、名実ともに「スーパーG2」となった。
夏の上がり馬が台頭する年もあるが、秋のビッグレースを見据えつつ、ここへ出走してくる名馬が多数登場する。2014年には、ともに凱旋門賞をにらんで壮行レースとして出てきた桜花賞馬ハープスターとG1・6勝馬ゴールドシップの対決も大きな注目を集めた。
今年も春のG1を賑わした実績馬から今夏に力をつけてきた素質馬など各路線から様々な馬たちが集結した。
丹内祐次騎手が前走の大阪杯からの継続騎乗で力が入るコスモキュランダが戴冠を果たす。昨年の弥生賞ディープインパクト記念をレース中盤からまくり上げる競馬で制した印象が強い馬だが、続く皐月賞でも直線鋭く差し込み僅差の2着に食い込んだ。
1800mから2200mに距離適性のある本馬。中でもここまで【2、3、0、4】の戦歴を残し、全2勝を挙げている芝2000mが最も力を発揮する舞台と言って間違いない。
今夏の丹内騎手は、地元でもある函館開催で10勝を挙げる活躍をみせると、札幌開催に移っても好調は続き、8月10日終了時点で5勝を飾っている。北海道での活躍が目立つが、今年は通算でもすでに63勝を数え全国リーディング7位につけている。
キャリアハイの勝ち鞍だった去年の70勝更新はこの夏場の時点ですでに目前。22年目となるベテランの近況充実ぶりは目を見張る。まさに“大器晩成”の巧腕を味方に、直線が短く、パワーが必要な洋芝の競馬場は、早仕掛けでも粘り強く伸びる本馬にとって絶好の舞台となる。
クイーンSから中1週で臨む2番手評価の牝馬ココナッツブラウンは、自分が思っていた以上に切れ味鋭い末脚の持ち主。また、この中では実績上位といえるホウオウビスケッツは、前に行きそうなケイアイセナのハナを叩けば、粘り込みは十分にある。
函館記念を鮮やかな勝ちっぷりで制したヴェローチェエラの能力は十分認めるが、本格化はまだ先。前走からメンバーが強化した大レースを重賞連勝で決めるときは今ではない。
(文●TOM)