△候補馬
インビンシブルパパ
他ポストで解説した通り、「ダート馬だが、枠順、TB的に印を回した」位置付けである。
函館スプリントSの3,4着好走は、『イン有利』トラックバイアスと枠順を味方に付けての好走であり、成績ほどの高評価は不要である。
一方で、ダート馬ながらも「芝でも走れる」のを示した函館スプリントステークスは、CBC賞でもトラックバイアスや展開に恵まれれば好走可能の評価が妥当。
クラスペディア
前走の北九州記念では、スタートからのダッシュがつかずにシロンを追いかける形となった。
スタートから200mを過ぎてもなお、逃げポジのシロンを執拗に追いかけ回す小崎騎手の謎ムーブメントによって、オーバーペースとなりシロンとともに逆噴射。
「何がなんでも逃げろ」陣営からオーダーがあったのかは不明だが、誰がどう見ても、「逃げろと言われたので逃げました!」着順や結果を一切気にせず、忠実にオーダー通りの騎乗をし保身に走ったようにしか見えないレース内容だった。
北九州記念のレース前にも解説したが、クラスペディアは、多くの競馬新聞で『逃』表記となっているが、純然たる逃げ馬タイプではなく、ダッシュ力には乏しい。
先週のアイビスSDで2着に好走したテイエムスパーダとタイプ的には同じで、ダッシュ力がないなりに、強引にハナを叩きにいくタイプなので、逃げられるかどうかは、メンバーや枠順に大きな影響を受けやすい。
CBC賞では、葵ステークスくらい楽に逃げポジを取れれば好走できる可能性はあるが、一方で、北九州記念のように序盤で脚を使わされるような展開に自ら飛び込んでいくようであれば、再度惨敗もあり得る。
ジャスティンスカイ
前走は福島のモルガナイトステークスを快勝。気分屋の側面があり、出脚も不安定でアテになりづらいタイプである。
高速決着の鞍馬ステークスで1:06.9、中団外目から押し上げて上がり32.9と、スピード競馬もこなせる。
また、スプリント転向後は、例外なく外枠から距離ロスを受けながら気分良く押し上げての勝利であり、外枠から大味な競馬のほうが能力を発揮できそう。能力的には、好走可能な水準。
△候補ほか(グランテスト、メイショウソラフネ、ワイドラトゥール)
【了】
プロフィール
玉嶋亮(たましま・りょう)
1985年生まれ。本業を抱え時間の制約があるため、芝オープンクラスのみにフィールドを限定している。「能力比較」「馬場読み」を中核のファクターとして、パドックや追い切り等は一切見ないスタイル。2021年凱旋門賞の単勝万馬券、2022年AJCCの三連単288万円等の的中実績がある。「単勝多点」「変則フォーメーション」「複勝チャレンジ」等多彩な馬券術に定評があり、設計回収率=130%を公言し、累計回収率=148%を記録している。旧作「競馬の教科書(ピンク本)」は、個人出版ながら異例の大ヒットを記録し、2022年11月にベストセラーの座を譲らないまま絶版した。アマチュア最強の予想屋、日本一の競馬作家になるのが目標。
▼競馬の教科書シリーズ▼
https://tamashimaryo.wixsite.com/my-site
【関連記事】
・【金子真人オーナー獲得賞金ランキング】GⅠ級制覇18頭の“相馬眼”!最も賞金を稼いだのはどの馬…?
・【史上最強ステイヤー5選】2500mでも足りない?どこまでも走り続けた、伝説の“スタミナおばけ”たち
・連覇がかかるドロップオブライトの評価は?「トラックバイアスや展開の助けがかなり必要…」【CBC賞予想】