~ささやき穴屋~ 勝木淳の予想
◎⑧コラソンビート
◯⑯カルロヴェローチェ
▲⑫ファロロジー
△⑬テイエムスパーダ
△⑥ピューロマジック
△⑤クムシラコ
新潟直線1000mを現地で観戦すると、陽炎の向こうから馬群がこちらへ進んでいく。そして、最後は外ラチの近くを一気に通り過ぎ、その迫力に圧倒される。
ほかのコースでは決して味わえない体験はつまり、他場とはまったく違う競馬であることを意味する。そんなオンリーワンの直線1000m唯一の重賞は、とにかくクセが強い。外枠優位は今や定石であり、外枠に入るだけで過剰人気になるほど。
つまり、外枠に目を向けた時点で、穴馬発掘の可能性は低い。データも外枠に関するものが大半だが、外枠とは関係ないデータを調べないと、妙味を見出せない。
まず過去10年で牝馬は8-5-6-66。前走1200m5-3-9-77、さらに前走1200m3着馬3-1-0-3。1着0-0-3-8、2着0-2-1-1なので、ほどよく負けることが条件になる。これを牝馬に限ると、3-0-0-1。ついでに4枠だと1-0-0-0。2016年ベルカントが勝利した。
ということで本命はコラソンビート。たぶん、4枠に入ってしまったので、人気は想定より落ちる。津村明秀騎手は2020年以降、このコースの単複回収値が184、134もある。特筆すべきは3枠に入ると2-0-1-4で8枠0-4-0-2。なんなら内枠がいい。
今回該当する4枠は0-2-0-6と3枠ほどじゃないが、内枠巧者のエスコートに好走データが組み合わされば、勝利だってみえてくる。上記ベルカントも3歳時にフィリーズレビューを勝っていた。同2着コラソンビートと親和性を感じる。フィリーズレビューは3歳牝馬路線でもスプリント色が濃いとされる。ようやく適条件にたどり着いた。
(文●勝木淳)