【しらさぎステークス有力馬診断】GⅠ・2勝チェルヴィニアの評価は?「能力的には最上位評価。マトモに走れば…」
6月22日、阪神競馬場にて行われるG3しらさぎステークスに向けて、『競馬の教科書(オーパーツ・パブリッシング)』の著者・玉嶋亮がXアカウントで有力馬の評価を行っている。この記事では、◎候補と△候補に分けて各馬を分析し、レースの行方を占う。
◎候補馬(軸候補)
チェルヴィニア
オークスと秋華賞では圧巻と言うべき内容で二冠を達成しているが、ジャパンカップで底割れし、シンエンペラーとドゥレッツァに完敗の4着は残念な結果だった。
ジャパンカップでは、年度代表馬、天皇賞とジャパンカップで圧倒的な強さを見せたドウデュースに、勝負どころで外から強いプレッシャーをかけられており、同情の余地がある。
本来の走りは秋華賞。馬群の中でストレスフルな道中であっても、直線では馬群の中から鋭い末脚を繰り出している。
京都記念、ドバイシーマクラシックの敗戦は不可解だが、能力的にはレーベンスティールと並び最上位評価。マトモに走れば優勝争い。
レーベンスティール
セントライト記念やオールカマー、エプソムカップを快勝も、天皇賞秋、AJCCで惨敗を喫している。
能力が高い一方で、気分良く運べないと脆い一面がある。例えば、天皇賞秋は不利を受けたり相手が強すぎたり。AJCCは格上のダノンデサイルに終始併せられ強いプレッシャーを受けたり。。。
周りほとんどが明らかに格下でストレスフリーだったセントライト記念、エプソムカップ、オールカマーは、気分良くレースを運び勝利。
しらさぎステークスでは斤量を背負わされるものの、メンバーはチェルヴィニアを除き格下。
△候補馬
シヴァース
前走は、好位馬群のインで脚を溜めて、直線で軽く仕掛けて先頭に立ち、そのまま押し切る危なげのない競馬。
3着馬が後に3勝クラスで勝ち上がっており、高評価に拍車をかける。他ポストのダイシンヤマトと同様に、オープンクラス初戦なので、指数で能力を測りづらいが、余裕のある勝ちっぷりで、重賞で通用してもおかしくない。
ダイシンヤマト
前走では、下級条件ながらも余裕のある内容で連勝。メンバーレベルはお世辞にも強かったとは言えないものの、内容的にまだまだ余裕がある。
したがって、指数では測りづらいが、しらさぎステークスでも好走しておかしくない。
△候補ほか(キープカルム、コレペティトール、タシット、ダディーズビビット、デビットバローズ、ニホンピロキーフ、ボルザコフスキー、マテンロウオリオン、ラケマーダ)
【了】
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玉嶋亮 (著)『リバティアイランド 孤高の三冠馬』
プロフィール
玉嶋亮(たましま・りょう)
1985年生まれ。本業を抱え時間の制約があるため、芝オープンクラスのみにフィールドを限定している。「能力比較」「馬場読み」を中核のファクターとして、パドックや追い切り等は一切見ないスタイル。2021年凱旋門賞の単勝万馬券、2022年AJCCの三連単288万円等の的中実績がある。「単勝多点」「変則フォーメーション」「複勝チャレンジ」等多彩な馬券術に定評があり、設計回収率=130%を公言し、累計回収率=148%を記録している。旧作「競馬の教科書(ピンク本)」は、個人出版ながら異例の大ヒットを記録し、2022年11月にベストセラーの座を譲らないまま絶版した。アマチュア最強の予想屋、日本一の競馬作家になるのが目標。
▼競馬の教科書シリーズ▼
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