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【東大流・GⅠ二者択一 安田記念】ソウルラッシュvsジャンタルマンタル 買うべき馬はどっち?

text by 鈴木ユウヤ

東大流二者択一(安田記念)
東大流二者択一(安田記念)

◆真に「買うべき馬」はどっち?

東京大学卒の競馬ライター・鈴木ユウヤが人気馬2頭のうち、真に「買うべき馬」はどちらかを見極める「東大流・GⅠ二者択一」。
今回は安田記念(GⅠ・東京芝1600m)が対象。ドバイターフを勝ったソウルラッシュとNHKマイルC勝ち馬ジャンタルマンタルの対決に焦点を絞って、「能力評価」と「レース条件評価」の両面から徹底検討する。

【能力評価】
ソウルラッシュは4歳時からマイルGⅠ戦線で堅実に走ってきたが、6歳を迎えた昨年さらにレベルアップ。4、5歳と結果が出なかった安田記念でも上がり33.1秒の末脚を使い、0.1秒差の3着と善戦した。秋はマイルCSを制し、香港マイルで2着。そして今年はドバイターフで香港最強馬ロマンチックウォリアーに勝った。7歳でも衰えるどころかますます強くなっている。

対するジャンタルマンタルも素質はヒケをとらない。デビュー3連勝で朝日杯FSを制し、共同通信杯は上がり32.6秒をマークして2着。皐月賞は1000m通過57.5秒のハイペースを先行し、一時先頭の場面を作って3着。NHKマイルCでは先日ヴィクトリアマイルを勝ったアスコリピチェーノを(相手に直線不利があったとはいえ)0.4秒差で破った。どれも内容が濃く、現4歳のマイラーでは暫定の最強格といっていい。

両者は香港マイルで直接対決。結果はソウルラッシュ2着、ジャンタルマンタル13着だったが、昨秋のジャンタルマンタルは富士S前に熱発した影響もあり、状態が万全でなかった可能性が高い。参考外の一戦だ。

傍証として間接的な対戦比較を見ていくと、ソウルラッシュは昨年の富士SでNHKマイルC3着馬ロジリオンと0.2秒差。中山記念では斤量差や枠順、距離適性、仕上げの差などが重なったとはいえ、エコロヴァルツに先着を許した。ジャンタルマンタルはそのエコロに朝日杯FS、共同通信杯、皐月賞とみたび先着した実績がある。……と考えていくと、ジャンタルマンタルにとってソウルラッシュは「絶対に負かせない相手」ではない。

直接的な比較はつけづらいが、両者が万全の状態で走れば決定的な能力差はないものと判断する。

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