HOME » 予想情報 » 【東大流・GⅠ二者択一 日本ダービー】クロワデュノールvsミュージアムマイル 買うべき馬はどっち?

【東大流・GⅠ二者択一 日本ダービー】クロワデュノールvsミュージアムマイル 買うべき馬はどっち?

text by 鈴木ユウヤ

東大流二者択一日本ダービー
東大流二者択一日本ダービー

◆真に「買うべき馬」はどっち?

東京大学卒の競馬ライター・鈴木ユウヤが人気馬2頭のうち、真に「買うべき馬」はどちらかを見極める「東大流・GⅠ二者択一」。
今回は日本ダービー(GⅠ・東京芝2400m)が対象。1番人気が目されるホープフルS勝ち馬クロワデュノールと皐月賞馬ミュージアムマイルの対決に焦点を絞って、「能力評価」と「レース条件評価」の両面から徹底検討する。

【能力評価】
クロワデュノールはその才能を早期から発揮。新馬戦を2歳6月芝1800m史上最速タイム、後半1000m57.3秒というGⅠ当確級の数字で勝利すると、東スポ杯は休み明け+24キロの重め残りながらサトノシャイニングを破った。ホープフルSはやや内有利な馬場であったが、内枠から堂々と外を回す安全策で2馬身差の完勝。力がひとつかふたつ抜けている馬の勝ち方だった。

対するミュージアムマイルも黄菊賞が優秀な勝ちっぷり。スローペースながら後半1000mを58.3秒でまとめ、2歳レコードに0.2秒差と迫る好タイムで勝った。朝日杯FSは忙しいマイルと出遅れが重なっての2着、弥生賞は雨と雪の影響が残ったタフ馬場の消耗戦で適性に合わなかった4着。この2つの敗戦も決して悲観する内容ではない。

両者の比較は結局、皐月賞をどう評価するかに尽きる。当時は高速かつやや内有利な馬場で、ファウストラーゼンのマクリによって残り1000mから11.4-11.5とペースが上がる早仕掛け戦。内目をロスなく捌いた差し馬が有利なレースだった。

クロワデュノールは先行策から3~4コーナーで大外を押し上げていき、4角では2番手まで浮上。最後差されはしたが、この馬以外は7着までいずれも差し追い込み台頭の展開を思えば、むしろ強い競馬をしたといっていい。一方のミュージアムマイルはクロワデュノールやサトノシャイニングの動きを一列後ろで待ち、直線に脚を残したモレイラ騎手の満点騎乗。着差もしっかり0.3秒つけているので「展開がハマっただけ」とは言わないが、諸々恵まれた面があるのは事実だ。

一冠目の内容を基に、能力評価ではクロワデュノールの方をやや優勢と判断する。

1 2