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【東大流・GⅠ二者択一ヴィクトリアマイル】アスコリピチェーノvsステレンボッシュ どっちを買うべき?

text by 鈴木ユウヤ

アスコリピチェーノ(写真左)とステレンボッシュ(写真右)
アスコリピチェーノ(写真左)とステレンボッシュ(写真右)

◆真に「買うべき馬」はどっち?

東京大学卒の競馬ライター・鈴木ユウヤが人気馬2頭のうち、真に“買うべき馬”はどちらかを見極める「東大流・GⅠ二者択一」。
今回はヴィクトリアマイル(GⅠ・東京芝1600m)が対象。阪神JF勝ち馬アスコリピチェーノと、同馬を桜花賞で破ったステレンボッシュの対決に焦点を絞って、「能力評価」と「レース条件評価」の両面から徹底検討する。

【能力評価】

アスコリピチェーノとステレンボッシュは阪神JFと桜花賞で2度直接対決して1勝1敗。2戦とも道中は両者近い位置で運び、どちらも着差はわずか。少なくとも3歳春の時点ではほぼ互角の力関係であった。

近況の比較だと、まずアスコリピチェーノは3走前の京成杯AHを1:30.8の超優秀なタイムで差し切りV。3歳牝馬で55.5キロの重ハンデ、開幕週の内有利なトラックバイアスをモノともせず、ラスト11.2-10.9の加速ラップまでマークした。ゴールデンイーグルは上位をイン追走組が占める決着で17番ゲート、スタート後の接触もあって競馬になっておらず参考外でいい。前走は1351ターフスプリントで日本の重賞4勝馬ウインマーベルを破った。不利があったレースを除き、2歳時から安定して高いパフォーマンスを発揮し続けている。

ステレンボッシュも昨秋は秋華賞3着、香港ヴァーズ3着とGⅠで好走したが、今期始動戦の大阪杯があまりに不可解な敗戦だった。内が有利な馬場で外を回ったとはいえ、目の前にいたロードデルレイに離され、隣にいたカラテにも伸び負けていた。エピファネイア産駒はエフフォーリア、ブローザホーン、アリストテレスなどに見られたように、突如として謎のスランプに陥ることがしばしばある。そういう意味でも不穏な負け方であった。

持てるポテンシャルはほぼ同等だが、それを今回出せる見込みという観点でアスコリピチェーノに軍配を上げる。

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