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【東大流・GⅠ二者択一 NHKマイルC】アドマイヤズームvsイミグラントソング 買うべき馬はどっち?

text by 鈴木ユウヤ

アドマイヤズーム(写真左)とイミグラントソング(写真右)
アドマイヤズーム(写真左)とイミグラントソング(写真右)

◆真に「買うべき馬」はどっち?

東京大学卒の競馬ライター・鈴木ユウヤが人気馬2頭のうち、真に“買うべき馬”はどちらかを見極める「東大流・GⅠ二者択一」。
今回はNHKマイルC(GⅠ・東京芝1600m)が対象。朝日杯FSを制したアドマイヤズームと、同馬をニュージーランドTで破ったイミグラントソングの対決に焦点を絞って、「能力評価」と「レース条件評価」の両面から徹底検討する。

【能力評価】

アドマイヤズームは朝日杯FSを0.4秒差で快勝。スローペースとはいえ2番手から上がり最速、ラスト2F10.9-11.0の鋭い脚で他馬を突き放した。当時の2着ミュージアムマイルが皐月賞を制し、3着ランスオブカオスもチャーチルダウンズC勝ち。メンバーレベルもGⅠに相応しい高さであった。

対するイミグラントソングもスケールは負けていない。東京での未勝利戦をラスト10.9-10.9の鬼脚で5馬身差完勝。続くひいらぎ賞(2着)は2歳レコードが出たこの世代屈指のハイレベル戦。敗れはしたが、走破時計1:32.5でも同日メインのターコイズSよりは0.7秒速かった。

両馬は前走ニュージーランドTで直接対決し、イミグラントソングがクビ差で勝利した。この日の中山芝は外が伸びるコンディションで、ペースは前後半45.7-46.7(2番手以下は推定46.4-46.0)のほぼミドル。展開や進路による大きな有利不利はどちらにもない。ただし、アドマイヤズームがあくまで本番を見据えた休み明けの始動戦だったのに対し、イミグラントソングは権利を取らなければいけない立場。仕上がりの差はあっただろう。

甲乙つけがたいが、ひと叩きされての上積みを加味して、能力評価はアドマイヤズームやや優勢と判断する。

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