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2024年朝日杯FSを制した時のアドマイヤズーム
2024年朝日杯FSを制した時のアドマイヤズーム

押さえておきたい3つのポイント

 中団後方から差し馬は【3-3-4-54】だが、前走先行し、本番で差しに回ると【2-0-2-14】、前走中団は【1-2-2-24】で、後方は【0-1-0-9】。少なくとも前走は中団あたりまで。あまり流れに乗れないのは厳しい。一方で中団後方から差し馬のうち、前走から距離短縮だと【1-0-0-12】、距離延長も【0-0-1-11】。差し馬を選ぶ場合、皐月賞など2000m路線からの転戦組を狙うのは有効とはいえない。あくまで前走マイル【2-3-3-31】のうち、前走先行、中団。ここに宝の気配がある。なおかつ前走3着以内に絞ると【2-2-2-18】。

先行するチャンピオンに迫る差し馬はここから選びたい。
・前走マイル
・前走3着以内
・前走先行・中団

 アドマイヤズームはこれに見事に合致する。本番で一転、中団から競馬を進めた場合、穴党は半マイルで観念すべきだろう。データから除外候補を除き、抽出すると、
・アドマイヤズーム
・アルテヴェローチェ
・イミグラントソング
・コートアリシアン
・ランスオブカオス

 申し訳ないほど人気馬ばかりが残ってしまった。もっとも人気がないコートアリシアンは3歳になって出遅れがなくなり、ゲート不安が消えたことが大きく、着順をじわりと上昇させている。ジリジリと右肩上がりなのはプラス材料だろう。

 近年のトレンドでいえば、3着に突っ込む人気薄もあげよう。22年18番人気カワキタレブリー、24年10番人気ロジリオンなど、大穴激走もNHKマイルCというレース。8番人気以下【2-1-2-49】。人気薄の傾向はつかみにくいが、前走2~5着【2-1-1-18】。これを前走レースで絞ると、ニュージーランドT【1-1-0-6】、ファルコンS【1-0-1-2】、アーリントンC(今年からチャーチルダウンズC)【0-0-0-9】。主要トライアル3レースのうち、チャーチルダウンズC以外で2~5着だった馬が指標となる。

 コートアリシアンは8番人気以内になりそうで、ファルコンS2着モンドデラモーレ、4着パンジャタワーが候補。モンドデラモーレはファンダムに敗れたジュニアCが優秀で、前後半800m[47.2-46.3]。後半800m[11.9-11.7-11.3-11.4]という並びがいい。ファンダムが毎日杯を勝ち、強調されそうだが、人気薄であれば狙いたい。

 パンジャタワーは京王杯2歳Sの勝ち馬。マイルGⅠ大敗、1400m1、4着とマイルで強調しづらいのもかえって不気味。母の母アコースティックスはロジユニヴァースの母であり、名牝ソニンク一族。3代父ネオユニヴァース、3代母ソニンクの並びはロジユニヴァースを想起する。父タワーオブロンドンは最終的にスプリンターとして大成したが、2、3歳時は京王杯2歳S、アーリントンC1着。NHKマイルCは1番人気12着大敗。母系の力を借り、父のリベンジを目論む。

【了】

(文●勝木淳

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