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2025年阪神大賞典を制した時のサンライズアース
2025年阪神大賞典を制した時のサンライズアース

阪神大賞典で上がり最速1着の成績は……

 その証拠に過去5年、上がり600m最速は[4-1-0-0]。ではどんなタイプが3200mで上がり最速を繰り出せるのか。前走上がり最速[3-1-1-11]、かつ重賞1着なら[2-1-0-2]。格式高き春の盾は下級条件から勢い任せに駆けあがれるほど甘くなく、前走上がり最速1着でも条件戦だと[0-0-0-3]。あくまで重賞を上がり最速で勝った馬でないと厳しい。

 さらに阪神大賞典で上がり最速1着だと[2-1-0-1]。23年ジャスティンパレス、24年テーオーロイヤルと2年連続で頂点に立った。今年も勝ったサンライズアースは上がり最速であり、同位置にいた2着馬を6馬身も引き離す圧勝劇だった。

 そのレースラップは前半1000m63.1、中盤1000m62.4、後半1000m57.8。中盤までは理想的なスローで進み、2着マコトヴェリーキーが早々に先頭に立ってからは一気にペースアップ。後半1000mラップは[11.2-11.5-11.5-11.5-12.1]。これだけ早めにピッチを上げられても、余裕でついていき、差しかえしてから突き放した。サンライズアースは文句なし。新たなステイヤーチャンピオンにふさわしい。

 ヘデントールも前走重賞上がり最速1着という同じパターンで評価できる。ただし、前走ダイヤモンドS1着は[0-0-1-7]。やはり阪神大賞典との格の差は明白であり、こちらは2着候補の域を出ない。

◎サンライズアース
◯ヘデントール

一点勝負でもいい。

【了】

(文●勝木淳

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