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【GⅠトレンドハンター大阪杯編】超ロングスパートに対応できるか…?「スタミナ豊富な実績馬を狙う」

text by 勝木淳

重賞レースのデータ分析では過去10年が一般的だが、競馬のサイクルは短く、10年前の結果は現在と大きく異なることも多い。近年はローテーションも変化し、GⅠ戦線のトレンドが進化している。今回は、大阪杯の傾向をライターでGⅠトレンドハンターである勝木淳氏(@jamjam_katsuki)が考察する。

Jack d'Or
2023年大阪杯を制したジャックドール

内回りのGⅠ。超ロングスパートに対応できるかがポイント?

 芝の古馬GⅠで内回りを使用するのは大阪杯、宝塚記念、有馬記念の3つ。このうち2つは阪神で行われる。大阪杯、宝塚記念でGⅠ初制覇が目立つのは内回り適性も関わっている。宝塚記念の舞台芝2200mは正面スタンド前の直線部分をフルに使うため、序盤600mが予想外に速い年があり、結果的に底力勝負になる。

 ところが、大阪杯の芝2000mは宝塚記念より200m手前からスタートするため、1コーナーまでの距離が短い。中山、小倉、福島でいえば、芝2000mと1800mの関係に近い。ペースはコーナーに入れば、馬自身が加減して走るので、自然と緩む。これが阪神芝2000mの特徴だ。

 阪神は1、2コーナーがきつく、3、4コーナーが緩い非対称な形状をしており、3、4コーナーは他場の小回りと比べると、加速しやすい。この阪神内回り特有のコース形態は大阪杯を予想する上で必ず押さえておきたい。

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大阪杯過去5年のラップ

 たとえば2020、24年は前半スロー、後半は2秒以上速い時計を記録した。重馬場の21年は道悪を加味してもハイペースで進み、ラストは13.1もかかった。それでも勝ったのは逃げたレイパパレ。平均ペースだった23年は前後半1000mの差がほぼなかったが、逃げ切ったのはジャックドール。ペースに関係なく、逃げ馬は内回りのクセを思いっきり味方につけられる。

 もうひとつ、大阪杯は内回りだからこそ、ロングスパート合戦になる。11秒台を記録する、いわゆるレースの動き出しが早い。23、24年は残り1200mからギアが一段あがった。20、22年も残り800mから速く、遅くても3コーナー手前からレースが動く。内回り特有の先行利を意識し、後ろも早めに動くため、直線勝負という形になりにくい。

 東京では残り600mに速いタイムが集中する3ハロン型(瞬発力特化)が目立つが、内回りはよほどのことがないかぎり、4ハロン型(持続力向き)になる。それもハイレベルなGⅠとなれば、5、6ハロン型の超ロングスパートをこなせないと勝てない。

 結局、6ハロンロングスパートなんてそうそうクリアできないため、最後は位置取りが勝敗をわける。単に先行利ではなく、超ロングスパートに対応しきれないからでもある。24年は残り1000~200m11.5-11.5-11.4-11.4であり、後ろから差すにはかなり速い脚を連続で繰り出さないと太刀打ちできなかった。

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