前哨戦勝利は凡走の合図

ここからは馬券の傾向をみていこう。まず目につくのは1番人気の信頼度の低さだ。過去5年で馬券に絡んだのは21年レシステンシアだけ。あとはものの見事に敗れた。これも道悪の影響かもしれないが、高松宮記念は馬券難易度が高い。まず主要ステップレース(シルクロードS、阪急杯、オーシャンS)出走馬は3-2-3-49で、このうち1着馬は0-2-0-10で未勝利。それどこから馬券に絡んだのは2頭止まり。
前哨戦勝利は凡走の合図になっており、これが1番人気の信頼度の低さと連動する。前哨戦2~4着3-0-2-12。3、4着1-0-2-4。人気の盲点が走りやすい。ただ、該当するのはオーシャンS3着ウイングレイテストだけ。エイシンフェンサー、カンチェンジュンガ、ママコチャは疑ってかかりたいほどだ。
勝った馬は評価しない。これは前哨戦に限らない。前走1着馬1-4-1-15勝率は4.8%止まりで、とにかく連勝が難しい。達成したのは香港スプリントを勝ったダノンスマッシュのみ。前走GⅡ、GⅢ1着0-4-0-12。阪神C1着から直行するナムラクレアや京阪杯以来のビッグシーザーもこのデータに取り込まれる。
危ない馬ばかりあげても、買う馬を導かないことには意味がない。注目は香港スプリント経由2-0-0-3。昨年、マッドクールが香港スプリント8着からGⅠ王座にたどり着いた。3着サトノレーヴ、9着トウシンマカオ、11着ルガルが同じローテで挑む。
マッドクールは前年スプリンターズS2着の先行型。イメージに近いのは前年スプリンターズS1、2着ルガル、トウシンマカオだろう。サトノレーヴも優勢な先行型であり、魅力的だが、GⅠ実績の差で一歩後退。ルガルとトウシンマカオ。先行脚質にこだわるならルガルだが、中京の実績ならトウシンマカオだ。セントウルS勝ちの舞台でもある。
当時は前後半600m33.6-34.1。3~4ハロン目は22.6と中京芝1200mの基本形のような競馬だった。その流れを上がり33.1で勝ちきった末脚は信頼に値する。2020年~先週までトウシンマカオの父ビッグアーサーは8-4-7-37勝率14.3%。対してルガルの父ドゥラメンテは0-0-0-17。ビッグアーサーは2016年高松宮記念を1.06.7で勝った。父子制覇に期待しよう。徹底先行型のペアポルックスは今回も先手マイペースの可能性が高い。妙味もある。
【了】
(文●勝木淳)
【関連記事】
・昨年覇者、マッドクールの評価は?「能力だけなら見劣るものの……」【高松宮記念 予想】
・悲願のGⅠ初勝利や降着……数々のドラマを生んだ電撃6ハロンの大激戦【高松宮記念名勝負 5選】
・【高松宮記念走破タイムトップテン】春のスピード王たちの中でも、最速で駆け抜けたのは誰だ!