【2025ドバイワールドカップデー 展望】香港のロマンチックウォリアーは盤石?海外注目馬を徹底解説!
今年も大挙24頭の日本馬が出走予定のドバイ国際競走。メインとなるドバイワールドカップには、サウジCを制したフォーエバーヤングを含む4頭の日本馬が挑む。また、日本馬が出走予定の7レースのうち、4レースは日本国内で馬券発売される。今回は、その4レースについて、日本勢のライバルとなりそうな、海外の有力馬たちを紹介していく。

【ドバイゴールデンシャヒーン】
日本時間 4月6日(日)0時40分(現地時間 4月5日(土)19時40分)
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■出走予定の日本馬
アメリカンステージ(牡3歳、O.マーフィー騎手【栗東】矢作 芳人厩舎)
クロジシジョー(牡6歳、戸崎 圭太騎手【栗東】岡田 稲男厩舎)
リメイク(牡6歳、L.デットーリ騎手【栗東】新谷 功一厩舎)
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■海外注目馬
ストレートノーチェイサー
サウジCデーに行われたリヤドダートスプリントを勝利したのが記憶に新しい、米国馬のストレートノーチェイサー。そのリヤドダートスプリントはハナを切ったものの、日本馬のジャスパークローネが終始ぴったりと外に並んでいるという、普通に考えればかなり苦しい展開になった。
それでも直線でジャスパークローネを突き離すと、後続に影をも踏ませぬ完勝。この距離での3馬身3/4差は圧勝と言ってもいい着差で、昨年のBCスプリントを制したスピードを、改めて見せつける走りであった。
ちなみにそのBCスプリントは3番手追走からの差し切り勝ちと、逃げないと力が発揮できないわけではない。ただ、前走主導権争いで競り合ったジャスパークローネが回避したのは間違いなく追い風で、有利な展開を作れそう。6歳馬ながらまだキャリア11戦とフレッシュで、まだまだタイトルを積み重ねていきそうだ。
タズ
地の利があるのは、地元UAE所属でディフェンディングチャンピオンのタズ。昨年のレースでは、最内枠から好位のインを確保すると、直線では逃げた日本馬ドンフランキーの内に潜り込み、一瞬狭くなる場面がありながらもラチ沿いを突き抜ける圧勝。
2着馬ドンフランキーにつけた着差はなんと6馬身半という、衝撃的なレースであった。その昨年挑戦時はG1勝利もなかったため、伏兵評価の1頭に過ぎなかったが、その勝利から破竹の5連勝。全てメイダンのダート1200mで勝利しており、コース適性ではこの馬の右に出るものはいない。
前走のマハブアルシマールでも、4.5キロの斤量差があった日本馬アメリカンステージを寄せつけない走りで快勝しており、8歳でも今が全盛期といわんばかりの走りを披露した。連覇達成も十分に期待できる。