賛否あった「パンサラッサの母」発言の真意
――それでも、ひとつ強調するなら?
そうですね……強いて言うなら、逃げ馬を優先的に買うことが多いです。
逃げ馬って、先頭を走るだけで観戦がすごく盛り上がりますし、応援にも力が入りますよね!
――逃げ馬といえば、前田さんはパンサラッサの……
それは賛否両論あって、語弊も生じるので自分では少し言いづらいところもあるんですけど……。(苦笑)
比喩表現であり感嘆詞でもあり、私が「生んだ」わけではないのは重々承知のうえでの発言です。
――母のような気持ちで……ってことですよね?
そうですね。パンサラッサの魅力を言葉で表現するのは本当に難しいんですけど、レースを見ているだけで涙が溢れてくるんです。なぜそうなるのか、自分でも説明がつかないんですけど……。
――パンサラッサの魅力、ぜひ言語化してください!
そうですね……強いて言うなら「ひたむきさ」でしょうか。
自分のやるべきことを、迷いなくまっすぐに実行するその姿勢に惹かれているのだと思います。
――唯一無二の走りですよね。
そうなんです。矢作先生がパンサラッサの個性をすごく伸ばしてくださって、それにパンサラッサ自身が応えている。その関係性が素晴らしいですし、あの走りを見るたびに本当に熱く、誇らしい気持ちになります。
――それが、まさに「母のような気持ち」につながるんですね。
そうかもしれませんね。うちの母が、私のライブを観に来ると「舞台に出てきて、ただ立っているだけで泣けちゃう」と言うんです。
私にとってパンサラッサは、まさにそんな存在なのかもしれません。
――なるほど?
こちら界隈ではそう表現することもあるんですよ。「こんなに可愛く感じるということは!?」みたいな。笑
ちょっとそういったオタク心が溢れてすぎてしまったのかもしれません。