【今週の藤田晋】ジャングロがりんくうSで3年4か月ぶりのダート戦! NZT覇者の復帰戦に注目
今週の中央競馬では、人気アプリゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』などで知られるサイバーエージェントグループの藤田晋社長が所有する競走馬が、3頭出走する予定となっている。
22日(日)の11R・りんくうS(OP、ダート1200m)に、デビュー2戦目の未勝利戦(2着)以来、3年4か月ぶりのダート戦出走となるジャングロ(牡5、栗東・森秀行厩舎)が登場する。
同馬は、昨年10月のオパールS(L、芝1200m)以来、1年2ヵ月ぶりの復帰戦となる。2歳の暮れから3歳春のニュージーランドT(G2、芝1600m)までオープン3連勝を果たした米国産の実力馬が、久々のダート戦でどんな変わり身をみせるのか注目したい。
ほかには、同日の京都10R・御陵S(3歳以上3勝クラス、ダート1800m)に、休養明け2戦目となるラップスター(牡4、栗東・森秀行厩舎)や、21日(土)の中山8R・3歳以上1勝クラス(ダート1200m)に、同クラスで安定した戦績を残すバロン(牝3、美浦・手塚貴久厩舎)が出走する。
先週の藤田氏の所有馬は、14日(土)の京都11R・タンザナイトS(OP、芝1200m)にソンシ(牡3、栗東・中内田充正厩舎)が参戦し、直線で大外から追い上げたものの1馬身届かず2着だった。
デビューから7戦すべて1400mのレースに出走し、1番人気に推され続けていた同馬は、8戦目のこの一戦でも単勝2.1倍で1番人気の支持を集めた。
はじめて走る1200mのペースにも戸惑うことなく、レース序盤はむしろ行きっぷりが良すぎるほどの手応えから、鞍上の川田将雅が必死になだめる場面もあった。
中団馬群で脚を溜めながら直線を向くも、外に持ち出されるのにやや苦労した。しかし残り200m手前で前が開けると一気の伸び脚を発揮する。ぐんぐんと差を詰めるも、差し切るまでには至らなかった。
前半の力みが最後の伸びに響いたが、デビュー以来初となるスプリント戦にも対応できたことで、“大器”の呼び声が高いアイルランド産馬の未来は拓けた。
【了】
(文●TOM)
2024年12月21日(土)
競馬場 | レース名 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 厩舎 | 着順 |
---|---|---|---|---|---|---|
中山8R | 3歳以上1勝クラス | バロン | 牝3 | 横山武史 | 【美浦】手塚貴久 | 5着 |
京都10R | 御陵S(3勝クラス) | ラップスター | 牡4 | 北村友一 | 【栗東】森秀行 | 13着 |
2024年12月22日(日)
競馬場 | レース名 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 厩舎 | 着順 |
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京都11R | りんくうS(オープン) | ジャングロ | 牡5 | 団野大成 | 【栗東】森秀行 | 9着 |
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