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【今週の武豊】有馬記念ドウデュースは無念の出走取消!社台スタリオンステーションで種牡馬入りへ

text by TOM

YutakaTake
2024年ジャパンカップを制した武豊



※今週の武豊騎手は、体調不良のため全頭乗り替わり。

 今週の武豊騎手は、日曜に中山競馬場で2鞍の騎乗を予定している。

 注目は、G1・5勝馬ドウデュース(牡5、栗東・友道康夫厩舎)と参戦する、22日(日)の中山11R・有馬記念(G1、芝2500m)。となるはずだった……
19日には公開枠順抽選会も実施され、ドウデュースは1枠2番に決まっていた。状態も万全とあれば、あとは大団円での引退式を待つばかりだと思われた。

 ところが20日の午後3時、JRA公式サイトから衝撃的な発表がされた。そのタイトルは『有馬記念(G1)ドウデュースが出走取消』。「右前肢跛行のため出走取消」という一報は、SNSや各メディアを通じて瞬く間に広がった。

 有馬記念は、いまや「このレースだけは馬券を買う」という人がいるほど、年末恒例の国民的お祭り行事となっている。そのレースに、歴代最多の得票数でファン投票“1位”に輝き、出走する予定だったドウデュース。多くの期待を背負い共に歩んできた武豊騎手も、この一戦に特別な気持ちを抱いていたことであろう。

 18日に更新された自身のオフィシャルサイトでは「いよいよドウデュースのラストラン、有馬記念です」と切り出すと「最後も勝って終わりたい思いは非常に強いです」と並々ならぬ決意をつづっていた。そして「もう次はないので、悔いのない走りで締めくくりたいです」と力強く好勝負を約束していた。

 ドウデュースが、史上5頭目の連覇で有終の美を飾ることになれば、20年ぶり史上3頭目の秋古馬3冠達成に加え、JRA歴代賞金王の座に就くこととなっていた。そして、最終レース後に実施される予定だった引退式に花を添えることも叶っていた。

 しかし、これが「競馬」であることも事実。ドウデュースは、このまま社台スタリオンステーションで種牡馬として繋養されることも発表された。なにより人馬とも無事であったことを喜びたい。

 “レジェンド”武豊のチャレンジは続いていく。

 先週の武豊騎手は、15日(日)に朝日杯フューチュリティステークス(G1、芝1600m)で2戦2勝のアルテヴェローチェ(牡2、栗東・須貝尚介厩舎)に騎乗して3年ぶりの優勝を目指したが、5着だった。

 レース前から過剰なほどにテンションが高かった1番人気のアルテヴェローチェは、レースでも気負いが目立った。序盤から武豊が折り合いに苦労するぐらいに掛かり気味で、なだめながら後方につけて運ぶレースを強いられる。スローペースで前残りの展開のなか、直線に入っても依然後方の位置取り。バラけた馬群の中を割って末脚を伸ばすも、なんとか掲示板を確保するまでだった。

【了】

(文●TOM)

2024年12月21日(土)京都競馬場(※乗り替わり)

R レース名 馬名 性齢 斤量 調教師 着順
3R 2歳未勝利 メイショウズイウン 牡2 56.0 本田優【栗東】 乗り替わり
5R 2歳新馬 ソレエスピアージャ 牝2 55.0 松永幹夫【栗東】 乗り替わり
11R 阪神カップ(3歳上オープン) オフトレイル 牡3 57.0 吉村圭司【栗東】 乗り替わり

 

2024年12月22日(日)京都競馬場(※乗り替わり)

R レース名 馬名 性齢 斤量 調教師 着順
7R 3歳上1勝クラス ダンツティアラ 牡3 57.0 蛯名正義【栗東】 乗り替わり
9R グッドラックハンデ(3歳上2勝クラス) グランアルティスタ 牡3 55.0 寺島良【栗東】 乗り替わり
11R 有馬記念(3歳上オープン) ドウデュース 牡5 58.0 友道康夫【栗東】 出走取消

 

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