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【11/23-24新馬戦】名牝リスグラシューの半弟・ネブラディスクが快勝デビュー!

text by 中西友馬

Nebra Disk

 先週の中央競馬は、東京・京都の2会場で行われ、新馬戦は8鞍行われた。

 23日(土)の東京競馬場では、ヘニーヒューズ産駒ヘニーガイストが同日の古馬3勝クラス3着相当の勝ち時計並みのタイムで快勝を飾った。24日(日)京都競馬場では、リスグラシューの半弟ネブラディスクが2着馬に3馬身の差をつける完勝でデビュー戦を勝利した。その他の新馬戦を含めて全レースをダイジェストで紹介する。

11/23(土)
【東京】

4R ダ1400m
馬名:ヘニーガイスト(牡)
父:ヘニーヒューズ
母:スミレ
母父:ダイワメジャー
騎手:T.マーカンド
厩舎:加藤征弘(美浦)
馬主:林正道
生産:ノーザンファーム
勝ち時計:1.23.8(稍)
スタートは特に速いわけではなかったが、二の脚を利かせて好位の外めを確保。追っての反応で少しモタつく部分は見られたが、エンジンがかかると前団を一気に飲み込む。最後は後続に8馬身の差をつける圧勝であった。翌日の未勝利戦より3秒3速く、同日の古馬3勝クラス3着相当の勝ち時計はかなり優秀で、上のクラスでも即通用の器だ。

5R 芝1600m
馬名:グーテンベルク(牡)
父:リアルスティール
母:アトラクティヴ
母父:スクリーンヒーロー
騎手:戸崎圭太
厩舎:金成貴史(美浦)
馬主:近藤英子
生産:坂東牧場
勝ち時計:1.35.5(良)
五分のスタートから、スッと2番手を確保。直線では持ったままで先頭へと並びかけると、余裕を持って抜け出した。最後は2着馬が外から追い上げてくるも、着差以上の完勝であった。時計面は特筆するものではないが、稽古での動きの良さが実戦に直結するタイプ。さらに実戦で見せたレースセンスの良さは、大きなセールスポイントである。

【京都】

5R 芝1600m
馬名:ワイルデンウーリー(牝)
父:バーナーディニ
母:メリノ
母父:モアザンレディ
騎手:松山弘平
厩舎:大久保龍志(栗東)
馬主:ゴドルフィン
生産:ゴドルフィン(米)
勝ち時計:1.35.6(良)
ゲートの出はあまり速くなかったが、好位の後ろにつけると、4角では外を回って先行集団に並びかける。残り300mからは3着馬との追い比べ。これをねじ伏せるように競り落とすと、外から追い込んできた2着馬の追撃も抑えて勝利を収めた。切れる脚を使えるというよりは長く良い脚を使うタイプ。早めに動いた松山騎手の好騎乗も目立った。

6R ダ1800m
馬名:スマートシーカー(牡)
父:シニスターミニスター
母:スマートアンカー
母父:クロフネ
騎手:西塚洸二
厩舎:吉村圭司(栗東)
馬主:大川徹
生産:スマート
勝ち時計:1.54.5(良)
五分のスタートを切ると、外枠からでも鞍上が押してポジションを取りに行く。好位の外につけると、直線では逃げる2着馬との争い。手ごたえでは見劣る感じもしたが、最後はきっちり捕えて勝利。レースぶりはかなり粗削りで、鞍上の西塚騎手はずっと追い通しでかなりハードだったに違いない。外々を回ってもバテない強みを生かせる、ダート中長距離が合いそうだ。

11/24(日)
【東京】

5R ダ1600m
馬名:リアライズカミオン(牡)
父:アメリカンファラオ
母:スパイスドパーフェクション
母父:スマイリングタイガー
騎手:R.ムーア
厩舎:堀宣行(美浦)
馬主:今福洋介
生産:追分ファーム
勝ち時計:1.38.7(良)
五分のスタートから好位の外めを確保。前半の800m通過は47秒8と、新馬戦にしては活気のある流れで馬群は縦長。3〜4角の中間から激しく手が動く消耗戦となる中、残り300mで先頭へと立つと、最後までしぶとく伸びて4馬身差の完勝。直線ではどんどん外に膨らんでいくなど、まだまだ子供っぽい面を見せており、大物感を感じさせる勝利であった。

6R 芝1800m
馬名:ジュタ(牡)
父:ドゥラメンテ
母:シャンパンエニワン
母父:ストリートセンス
騎手:坂井瑠星
厩舎:矢作芳人(栗東)
馬主:ラ・メール
生産:ノーザンファーム
勝ち時計:1.48.0(良)
スタートの出は良くなかったが、すぐに二の脚を利かせて好位のインコースまで巻き返す。直線では逃げる2着馬の外へと進路を切り替えると、残り250mあたりで先頭に立っての押し切り勝ち。全兄はダートでも勝ち鞍を挙げているように、切れよりはスピードの持続力を感じる走り。セレクトセールで3億2000万円の値がついた、素質の片鱗が感じられる走りであった。

【京都】

4R ダ1400m
馬名:セボンサデッセ(牡)
父:ルヴァンスレーヴ
母:チャームクォーク
母父:クロフネ
騎手:幸英明
厩舎:橋口慎介(栗東)
馬主:フィールドレーシング
生産:ノーザンファーム
勝ち時計:1.26.4(良)
好ダッシュから好位の外めにつける。3角手前から促しながら上がっていくと、直線では逃げる2着馬との一騎打ち。残り100mで前に出ると、最後は3馬身半の差をつける完勝でデビュー勝ちを収めた。時計面は地味ではあるが、500キロ近くある大型馬で、まだまだ伸びしろが期待できる。距離ももう少し長くても対応できそうだ。

6R 芝2000m
馬名:ネブラディスク(牡)
父:ドゥラメンテ
母:リリサイド
母父:アメリカンポスト
騎手:岩田望来
厩舎:福永祐一(栗東)
馬主:金子真人ホールディングス
生産:ノーザンファーム
勝ち時計:2.01.8(良)
好スタートを切ると、行かせたい馬を行かせて好位の後ろにポジションを取る。4角では馬群の大外を回って、抜群の手ごたえで先行集団に並びかけると、その進路をなぞるように伸びてきた2着馬に3馬身の差をつける完勝。良血馬の揃う豪華な一戦でも、モノが違うといった内容での勝利であった。半姉のリスグラシューは、2歳時から活躍しながら5歳でさらに覚醒しており、この馬も息の長い活躍が期待できる。

【了】

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