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【今週の福永祐一厩舎】名牝エアグルーヴ孫娘ルージュレアリーズが初勝利へ! 岩田望来に手綱託す

text by TOM
Fukunaga Yuichi
JRA重賞初勝利の福永祐一調教師

 今週の福永祐一厩舎は、土曜日に京都競馬場で2鞍、日曜日も京都で1鞍の合計3頭が出走を予定している。

 2日(土)の京都3R・2歳未勝利(芝1400m)に出走するチムグクル(牡)は重馬場のなか行われた初戦で、中団追走から上がり3ハロン最速の脚で追い上げて勝ち馬から半馬身差の2着に好走した。3着以下には6馬身もの差をつけており、今度こそ初勝利を手にしたいところだ。

 4R・2歳未勝利(芝1800m)にはルージュレアリーズ(牝)が出走する。7月新潟の新馬戦では中団追走から上々の脚を使って4着に好走した。母は名牝エアグルーヴが残した最後の牝馬ラストグルーヴ(父ディープインパクト)で、小柄な馬体ながら良血馬らしい走りをみせていた。1戦使われての変わり身に期待がかかる。

 最後に登場するのは、3日(日・休)の京都2R・2歳未勝利(ダート1800m)に出走予定のワイドメテオール(牡)である。母は福永師自身も騎乗実績がある2009年のフローラS2着馬のワイドサファイアで、その兄は自身の騎乗で20年のかしわ記念を制したワイドファラオがいる。

 初戦の芝1600m戦は伸びあぐねて5着に終わったが、父レイデオロもダート戦で勝ち馬を多く輩出しているだけに、一変の余地も十分ありそうだ。

以上の3鞍すべてに岩田望来騎手を起用している点も注目だが、勝機のありそうな3頭のラインナップとなった。

先週は、26日(土)の京都11R・スワンステークス(G2、芝1400m)に、転厩後の5戦目となったG1馬ダノンスコーピオン(牡5)が出走した。鞍上にアンドレアシュ・シュタルケを迎えて臨んだが9着だった。

 メンバー中、最も重い58kgの斤量を背負ったダノンスコーピオンは、スピード負けすることなく、中団外めの位置から先行集団を射程圏に入れる形でレースを進めた。直線に入っても馬場の中央から上々の末脚を繰り出して前に迫った。残り200m地点で脚色が鈍り、外めから伸びてきた各馬とともに流れ込むようにしてゴールしたものの、勝ち馬との差は0秒4とわずかだった。

 同じ日に行われた東京11R・アルテミスステークス(G3、芝1600m)に出走したデビュー2戦目のマイエレメント(牝2)は、上がり3ハロン最速となる32秒8の末脚で前を追ったが、勝ち馬から0秒2差の5着だった。

 マイエレメントは、アオり気味のスタートで後方2番手のレースを強いられた。さらに、道中は終始掛かり気味での追走となった。位置どりは変わらずに直線を迎えるも、馬群の大外に持ち出されると、豪快な伸び脚を披露。今後に期待を持たせる競馬をみせた。

 そのほか、京都9R・3歳以上2勝クラス(芝1400m)に出走したケイデンシーマーク(牝4)、京都10R・ハロウィンステークス(3歳以上3勝クラス、ダート1900m)のマルブツプライド(牡5)、東京9R・伊勢佐木特別(3歳以上2勝クラス、ダート1600m)のレッドダンルース(牡4)は、いずれも3着と好走した。

 27日(日)の東京8R・本栖湖特別(3歳以上2勝クラス、芝2400m)には、この日6勝を挙げて絶好調だったC.デムーロが鞍上のマンデヴィラ(牝4)が出走した。直線外からじりじりと脚を伸ばしたが2着までだった。

2024年11月2日(土)

競馬場 R 馬名 レース名 性齢 斤量 騎手
京都 3 チムグクル 2歳未勝利 牡2 56.0 岩田 望来
4 ルージュレアリーズ 2歳未勝利 牝2 55.0 岩田 望来

2024年11月3日(日)

競馬場 R 馬名 レース名 性齢 斤量 騎手
京都 2 ワイドメテオール 2歳未勝利 牡2 56.0 岩田 望来

【了】

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