「ちょっと自信過剰な騎乗やった」元ジョッキーが批判!?「武豊×アランカール」陣営の逆襲シナリオとは…

重賞38連敗――。レジェンド武豊が“プチスランプ”にあえぐ中、突如として舞い込んできたのが世代屈指の素質馬アランカールとの新コンビ結成だ。前走・阪神JFでは北村友一の大胆な後方待機策が物議を醸し、元ジョッキーから「ちょっと自信過剰な騎乗」との批判も飛んだ。そのバトンは百戦錬磨の武豊騎手へ。果たして名手は、クラシック候補の才能をどう導くのか。陣営が描く“逆襲”の青写真に注目が集まる。[1/2ページ]
阪神JFで、1番人気を背負い敗れたアランカール
今年はここまで11勝を挙げ、騎手リーディング15位につけている競馬界のレジェンド、武豊騎手。来月には57歳を迎えるベテランとして十分すごい数字ではあるが、実はちょっとしたスランプに陥っている。
先週末の2日間は、11回の騎乗で3着が1度だけ。さらにJRAの重賞では、約7か月にわたって連戦連敗中だ。最後の重賞勝利は、ヤマニンウルスで制した昨年7月27日の東海Sまで遡り、目下38連敗を喫している。
しかも11月のデイリー杯2歳Sで7番人気のアイガーリーを3着に持ってきて以降、直近18戦すべてが馬券圏外というから穏やかではない。
そもそも人気馬に騎乗する機会も減少傾向で、武騎手が最後にJRAの重賞で1番人気馬に騎乗したのも、昨年10月のアルテミスS(マルガ)まで遡らなくてはいけない。
そんなプチスランプ中の武騎手に挽回のチャンスが立て続けに舞い込んだ。
クラシック戦線真っ只中の現3歳世代で、武騎手には今年のクラシックを狙えるような有力なお手馬がいなかった。
しかし、今週日曜に行われるチューリップ賞でアランカールと初コンビを結成。さらに、牡馬クラシック路線でも共同通信杯4着の素質馬ラヴェニューと毎日杯に向かうことが発表された。
特にアランカールは昨年の阪神JFで1番人気に支持された世代屈指の存在。北村友一騎手とのコンビで臨んだ前走は5着に敗れはしたものの、新馬戦と野路菊Sで見せた末脚はファンの度肝を抜く強烈なものだった。
無傷の3連勝が期待され迎えた前走の阪神JF。それまでとは一転、五分のスタートを決めたアランカールだったが、レース序盤から馬群から離れた最後方をポツンと追走。
レース中盤から外を回して一気に押し上げていったが、序盤のロスも響き、最後の直線で自慢の末脚が不発に終わった。
1番人気を背負う中、北村友騎手が見せた後方ポツンの大胆騎乗には批判の声も聞かれた。
例えば、元騎手の藤田伸二氏は自身のXに「北村友一くんはハープスターのイメージで乗ってたのか…」(原文ママ)とポスト。
かつて桜花賞を直線一気の競馬で差し切った名牝の名前を挙げた上で、「ちょっと自信過剰な騎乗やったと思う…」と北村友騎手の不可解な騎乗を批判した。
レース後、「(次は)器用なレースが出来ればいいですね」と大味な競馬に終始したパートナーの今後に注文を付けていた北村友騎手だが、前走の名誉を挽回するチャンスはしばらくお預けとなりそうだ。
というのも、アランカールが器用なレースをできるかどうかは、百戦錬磨の武騎手に委ねられることになったからだ。


