
「色んな意味で難しい時期です」と、自身の公式サイトで胸中を明かした武豊騎手。雪による開催順延や騎乗馬の回避など、思うようにいかない状況が続くなか、その翌週にも不運の連鎖は止まらなかった。先週末のレースでは斜行については、元後輩騎手から苦言を呈される一幕もあり、波紋が広がっている。レジェンドは、いま試練の時を迎えている。[2/2ページ]
YouTubeチャンネルでの一幕
藤田氏は16日、自身のYouTubeチャンネルで『先週の制裁騎手!』(https://www.youtube.com/watch?v=rDHHmKnt6Bw)と題したライブ配信を行い、週末に制裁が課された騎手とその騎乗について解説を行った。
その中でも当然、武騎手の事案が取り上げられたのだが、スタート直後に武騎手が何度か内の馬群に目をやっていたことを「いわば恫喝ですよね」と論評。藤田氏に言わせれば、「俺(武騎手)がこのポジションに行くから、お前ら引けよ」という“威嚇”めいたメッセージだったという。
藤田氏曰く「本当だったら騎乗停止」であってもおかしくないレベルの斜行だったにもかかわらず、「ある意味、(10万円の過怠金だけで)助かったんじゃないですか」と、先輩騎手の制裁を辛口で振り返った。
ここで思い出したいのが、藤田氏は現役時代にJRA通算1918勝を挙げただけでなく、特別模範騎手賞を2度、フェアプレー賞を19度も受賞しているジョッキーだったということだ。
「四千何百勝もしていて、制裁ランキング2位(タイ)に入ってきている時点で、俺に文句を言われてもしょうがないよね」
現役時代にクリーンな騎乗を身上にし、引退後もフェアプレーには人一倍強いこだわりを見せてきた藤田氏だけに、今年に入ってから制裁点の多さが目立つ武騎手に物申さずにはいられなかったのだろう。
ホールネスの京都記念回避に始まり、マルガの敗戦。そして斜行による過怠金10万円と踏んだり蹴ったりの週末を過ごした武騎手。なんと日曜午後には、フェブラリーSでコンビを組む予定だったヤマニンウルスの同レース回避も報じられるおまけ付きだった。
“色んな意味で難しい時期”に突入した武騎手はこのトンネルから抜け出せるのか。レジェンドは試練の時を迎えている。
【了】
【著者プロフィール:中川大河】
競馬歴30年以上の競馬ライター。競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。「日刊SPA!」「SPAIA競馬」などで記事を執筆中。
【関連記事】
・【フェブラリーS・能力分析】元トラックマンが実績×適性×騎手を数値化!ダブルハートボンドの評価は…?
・【フェブラリーS・前走レビュー】元トラックマンが有力5頭を10段階採点!連覇狙うコスタノヴァの評価は?
・【阪急杯・能力分析】元トラックマンが実績×適性×騎手を数値化!最高点をとったのはどの馬?


