HOME » ニュース » 最新情報 » 【サウジカップデーの舞台裏】日本馬の連敗で暗鬱ムード…それを一変させた“絶対王者”フォーエバーヤング » ページ 2
サウジカップ
サウジカップ

今年で第7回となったサウジカップ。『世界最高額賞金レース』の看板を掲げ始まった同レースも、すっかり春の恒例行事となりつつある。近年では、サウジカップデーに開催される他レースも、GⅡやGⅠの格付けを付与され、益々人気を博している。
競馬チャンネルは今回、サウジカップデーの現地取材を敢行。今年は日本からは計19頭の競走馬が参戦したビッグレースの舞台裏をお届けする。[2/3ページ]

1351ターフスプリント(GⅢ・芝1351m)

2026年1351ターフスプリントに出走したモレイラ騎手とパンジャタワー

2026年1351ターフスプリントに出走したシンフォーエバー
2026年1351ターフスプリントに出走したシンフォーエバー

出走した日本馬
パンジャタワー(牡4 栗東・橋口慎介厩舎):5着
フォーチュンタイム(牡5 栗東・吉岡辰弥厩舎):6着
シンフォーエバー(牡4 栗東・森秀行厩舎):13着

 ここからは芝コースに移動し、行われるのは6R。第7回1351ターフスプリント(GⅢ・芝1351m)。

 芝コースが内側という、中央競馬とは真逆のコース構造。とはいえ、日本との一番の違いは、内側の芝コース脇に、メディア・馬主・関係者向けの観戦エリアがあること。我々メディア陣もダートコースを横切り、藤田晋オーナーや森秀行・橋口慎介調教師らのすぐそばでレース撮影を行った。

キングアブドゥルアジーズ競馬場、ターフ傍
キングアブドゥルアジーズ競馬場、ターフ傍

 レース結果はアメリカのリーフランナー(セ5 D.フォークス厩舎)が優勝した。

 日本勢は3頭が出走したものの、パンジャタワー(牡4 栗東・橋口慎介厩舎)の5着が最先着。フォーチュンタイム(牡5 栗東・吉岡辰弥厩舎)は6着、シンフォーエバー(牡4 栗東・森秀行厩舎)は13着となった。

ネオムターフカップ(GⅠ・芝2100m)

2026年ネオムターフCに出走したヤマニンブークリエ(横山典弘)
2026年ネオムターフCに出走したヤマニンブークリエ(横山典弘)

出走した日本馬
シンエンペラー(牡5 栗東・矢作芳人厩舎):4着
ヤマニンブークリエ(牡4 栗東・松永幹夫厩舎):5着
アロヒアリイ(牡4 美浦・田中博康厩舎):7着

 続いては準メインともいうべき7R、第7回ネオムターフカップ(GⅠ・芝2100m)。日本からは連覇を狙うシンエンペラーら3頭が出走した。

2026年ネオムターフCを制したロイヤルチャンピオン
2026年ネオムターフCを制したロイヤルチャンピオン

 ただ、こちらも制覇したのはマーフィー騎手が騎乗するイギリスの8歳セン馬、ロイヤルチャンピオン。昨年のアイリッシュチャンピオンSでは、シンエンペラーに先着する3着となった同馬が実力を見せ、GⅠ初勝利を飾った。

 日本馬は逃げたヤマニンブークリエ(牡4 栗東・松永幹夫厩舎)が途中まで先頭で見せ場を作ったものの5着。昨年王者シンエンペラー(牡5 栗東・矢作芳人厩舎)は日本馬最先着となる4着、アロヒアリイ(牡4 美浦・田中博康厩舎)は7着だった。

レッドシーターフH(GⅡ・芝3000m)

2026年レッドシーターフHを制したサンズアンドラヴァーズ
2026年レッドシーターフHを制したサンズアンドラヴァーズ

出走した日本馬
シュトルーヴェ(セ7 美浦・堀宣行厩舎):8着
ヴェルミセル(牝6 栗東・吉村圭司厩舎):11着

 サウジカップ前、最後に行われたのは8R第7回レッドシーターフH(GⅢ・芝3000m)。

 アイルランドのサンズアンドラヴァーズ(セ5 J.オブライエン厩舎)が優勝した。同馬はディープインパクト産駒の種牡馬スタディオブマン産駒で、昨年のGⅢバリーローンS(レパーズタウン芝2400m)勝ち馬。

 日本勢は2頭が出走し、シュトルーヴェ(セ7 美浦・堀宣行厩舎)が8着、ヴェルミセル(牝6 栗東・吉村圭司厩舎)が11着だった。

 ここまで、日本馬の勝利は0という厳しい結果。例年「馬場が変化する」「特殊な馬場」と日本のファンには言われることもあるキングアブドゥルアジーズ競馬場。

キングアブドゥルアジーズ競馬場内芝コース
キングアブドゥルアジーズ競馬場内芝コース

キングアブドゥルアジーズ競馬場内ダートコース
キングアブドゥルアジーズ競馬場内ダートコース

 ただ、筆者の感触では今年の敗北は「馬場の問題」ではないように見受けられた。開催前には芝・ダートの両コースに実際に足を踏み入れたが、土のクッション性、芝の長さなど、日本の芝コースとはそこまで大きく異なった印象は受けなかった。ダートコースに関しても、アメリカに近い粘土質なダートで、こちらも昨年取材歴もある記者に話を聞いても、大きな違いはないとのことだった。
キングアブドゥルアジーズ競馬場、砂
キングアブドゥルアジーズ競馬場、砂

 適性以外にも馬のコンディション管理、中央競馬では実施されていないナイター開催など、様々な要素が絡み合う点が、海外遠征の難関たるゆえんだろう。

 一方、同時間頃にカタールで行われたGⅡアミールトロフィーでは、ディープモンスターがGⅠ馬2頭を退け勝利する大金星を挙げており、現地の日本人の間ではこの話題で持ちきりだった。一部の日本メディア陣からは「カタールに行った方がよかったな…」といった声も見られはじめた。

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