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「中央競馬実況」ってどんな仕事?ラジオNIKKEI・大関隼アナウンサーが語る“失敗と覚悟の実況論”

ラジオNIKKEI・大関アナウンサー
ラジオNIKKEI・大関アナウンサー

競馬への理解を一段と深める一冊、『サラブレッド大辞典』(株式会社カンゼン刊)が好評発売中だ。今回は本書の内容から「中央競馬実況」でおなじみ、ラジオNIKKEI・大関隼アナウンサーに迫るインタビューを公開。日々の仕事内容や仕事に向き合う姿勢について紹介する。

■書誌情報

書名:サラブレッド大辞典
編著:ウマフリ
定価:2,420円(本体2,200円+税)
判型:A5判
ページ数:224P
ISBNコード:978-4862557858
発売日:2025年12月19日

アナウンサーの仕事内容
アナウンサーの仕事内容

偉大な先輩たちに叩き込まれた実況アナとしての覚悟と極意

「若い頃は仕事を舐めている節があった」と当時のことを振り返る大関さん。目を覚ましてくれたのは、偉大な先輩たちの言葉だった。

 入社2年目、久々に担当した関東の現場で同じ馬名を3回も噛んだ。翌日、会社で仕事をしていると、当時大阪勤務の中野アナから電話があった。

「『何をすれば良いか考えろ』と言われてハッとしました。当時は関西に毎週末出張していて、現場で関西の競馬だけ見ていたから関東馬の馬名に馴染みがなかったんです。以来、全場分の競馬新聞を購入して、毎週読み込むようにしています」

 29歳で大阪支社へ転勤して早々、藤田アナから「酷すぎる」と言われ、発音や発声を基礎からやり直した。毎週のように、スタジオに籠って付きっきりでの発声練習。少しでも気を抜くと声質でバレるため、叱責されることもあったが、2014年のマイラーズCで初めてGⅡの実況を任せられた。

「良い気になっていましたが、雰囲気に飲み込まれて馬名を叫ぶだけの酷い実況でした。レース後すぐに『なんや今の実況は!』と怒られました」

 先輩たちに追いつき、追い越そうと必死に食らいついて技術を盗み、GⅠの実況を任されるまでになった。それでも、まだ失敗したと思うことはたくさんある。

 2023年の有馬記念は、周りの反応とは裏腹に納得のいっていないレースだと言う。

「『有馬記念の実況は怖い』と聞いてはいましたが、緊張と興奮で頭が真っ白でした。見返せば、勝ち馬の話ばかりで3着争いに追い込んだ馬に触れていない。あんなに恥ずかしいと思う実況はありません」

 大きなレースを実況する度に、先輩たちの偉大さを噛み締めている。アナウンサーという仕事は、下積みも長く、色々準備しても表に出ることは少ない。

 昨今、競馬はギャンブルとしてだけでなく、スポーツとして楽しむ人たちが増えてきた。そんな様々なニーズに応えるため、競馬に対する敬意と覚悟を持ってこの仕事に向き合っている。

※さらに詳しい内容は【『サラブレッド大辞典』】をご購入ください。

【了】

■書誌情報

書名:サラブレッド大辞典
編著:ウマフリ
定価:2,420円(本体2,200円+税)
判型:A5判
ページ数:224P
ISBNコード:978-4862557858
発売日:2025年12月19日

〇書籍は下記アマゾンリンクより予約・購入いただけます。
『サラブレッド大辞典』