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2025年朝日杯FSを制した時のカヴァレリッツォ(写真右)2着ダイヤモンドノット(写真左)
2025年朝日杯FSを制した時のカヴァレリッツォ(写真右)2着ダイヤモンドノット(写真左)

12月21日(日)に行われた朝日杯フューチュリティステークスでは、2番人気のカヴァレリッツォが優勝を飾った。では、優勝馬を含む各馬の走りはどう評価できるのだろうか。今回はレースを終え、注目すべき3頭を取り上げ、「パフォーマンス」「舞台適性」「今後の伸びしろ」の三つの観点から、それぞれを点数化していく。[2/2ページ]

注目馬3頭の採点

アドマイヤクワッズ

着順:3着(1番人気)
パフォーマンス:8
舞台適性:8
今後の伸びしろ:10

 前の大きな集団の後ろとなる、後方4番手あたりをポツンと追走。3〜4角の中間あたりでは、勝ったカヴァレリッツォ、4着のエコロアルバとほぼ同じ位置どりであったが、カヴァレリッツォが内を選択したのに対して、この馬とエコロアルバは外を選択。そこでの距離ロスが響き、3着まで追い上げるのが精一杯であった。

 ただこれに関しては、あの場面で1番人気馬を馬群の中に誘導するのは、非常に難しいように思えた。坂井瑠星騎手は手ごたえがあったからこそ外に持ち出し、実際に最後まで伸びている。それ以上に、現時点では上位2頭が強かったということだろう。エコロアルバのさらに外を回りながら3着は確保しているわけであり、まったく悲観する内容ではない。

 デイリー杯2歳ステークスのレースを見ても明らかなように、現時点でもカヴァレリッツォとの能力はほぼ互角。このまま無事に行けば、カヴァレリッツォとともに来年のクラシックの中心的な存在となっていくだろう。

着順 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 後3F 人気 単勝オッズ 厩舎
1 5 8 カヴァレリッツォ 牡2 56.0 C.デムーロ 1:33.2 34.3 2 3.6 【栗東】吉岡辰弥
2 6 10 ダイヤモンドノット 牡2 56.0 C.ルメール 1:33.3 3/4 35.1 5 8.3 【栗東】福永祐一
3 7 12 アドマイヤクワッズ 牡2 56.0 坂井瑠星 1:33.5 1 34.6 1 3.1 【栗東】友道康夫
4 3 3 エコロアルバ 牡2 56.0 松山弘平 1:33.5 1/2 34.7 3 4.9 【美浦】田村康仁
5 8 13 リアライズシリウス 牡2 56.0 津村明秀 1:34.0 2.1/2 35.4 4 4.9 【美浦】手塚貴久
6 1 1 グッドピース 牡2 56.0 西村淳也 1:34.2 1.1/4 35.5 10 92.2 【栗東】高野友和
7 2 2 ホワイトオーキッド 牝2 55.0 北村友一 1:34.2 アタマ 35.0 11 124.7 【栗東】藤原英昭
8 4 6 タガノアラリア 牡2 56.0 F.ジェルー 1:34.2 アタマ 35.7 8 50.7 【栗東】西園翔太
9 4 5 ストームサンダー 牡2 56.0 岩田康誠 1:34.4 1 34.5 14 240.7 【栗東】安達昭夫
10 3 4 コスモレッド 牝2 55.0 藤岡佑介 1:34.4 クビ 34.8 13 221.4 【栗東】北出成人
11 5 7 コルテオソレイユ 牡2 56.0 川田将雅 1:34.6 1.1/4 36.0 6 22.2 【栗東】佐藤悠太
12 7 11 カクウチ 牡2 56.0 岩田望来 1:34.8 1 36.4 9 82.9 【栗東】小崎憲
13 8 14 レッドリガーレ 牡2 56.0 吉村誠之助 1:34.9 3/4 36.2 12 206.0 【栗東】斉藤崇史
14 6 9 スペルーチェ 牡2 56.0 三浦皇成 1:34.9 アタマ 36.1 7 38.6 【美浦】宮田敬介

【了】

(文●中西友馬)

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