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2025年チャンピオンズカップ(左が1着ダブルハートボンド、右が2着ウィルソンテソーロ)
2025年チャンピオンズカップ(左が1着ダブルハートボンド、右が2着ウィルソンテソーロ)

12月7日(日)のチャンピオンズカップでは、ダブルハートボンドが牝馬として10年ぶりの優勝を飾った。では、優勝馬を含む各馬の走りはどう評価できるのだろうか。今回はレースを終え、注目すべき3頭を取り上げ、「パフォーマンス」「舞台適性」「今後の伸びしろ」の三つの観点から、それぞれを点数化していく。[2/2ページ]

注目馬3頭の採点

ナルカミ

着順:13着(1番人気)
パフォーマンス:5
舞台適性:5
今後の伸びしろ:10

 たしかにスタート直後にトモを滑らせるような場面はあったが、それ以上に大敗の原因として考えられるのは、レース前のイレ込み。

 テレビ画面で見ても分かるほどに、本馬場入場から輪乗りにかけてテンションが上がってしまっていた。気温が低かったために発汗はそこまでではなかったが、レース前に消耗している感じはまるで、秋華賞のカムニャックを見ているようであった。

 これまで唯一の敗戦が中京であることが取り沙汰されていたが、今回のレースを見ても、その理由が決してコース形態が合わないだけではない気がした。

 この馬にとって、中京競馬場のレース前の動線がエキサイトさせる部分があるようで、G1ともなれば観客の数は桁違い。以前中京で7着に敗れたときと比較しても、明らかに冷静さを欠いていた。

 そのことが今回ハッキリしたことで、もし来年もこの舞台に戻ってくるならば、陣営も馬場への先出しなどのイレ込み対策は考えてくるだろう。さすがに初の古馬相手とはいえあれだけ負ける馬ではなく、次走でアッサリと巻き返しが見られるはずだ。

■全着順

着順 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 後3F 人気 単勝オッズ 厩舎
1 1 2 ダブルハートボンド 牝4 56.0 坂井瑠星 1:50.2 37.1 3 7.3 【栗東】大久保龍志
2 4 8 ウィルソンテソーロ 牡6 58.0 川田将雅 1:50.2 ハナ 36.8 2 7.3 【美浦】高木登
3 4 7 ラムジェット 牡4 58.0 三浦皇成 1:50.6 2.1/2 36.9 7 12.8 【栗東】佐々木晶三
4 2 3 メイショウハリオ 牡8 58.0 武豊 1:50.6 アタマ 36.7 8 16.2 【栗東】岡田稲男
5 5 9 アウトレンジ 牡5 58.0 松山弘平 1:51.0 2.1/2 37.6 4 8.2 【栗東】大久保龍志
6 3 6 ハギノアレグリアス 牡8 58.0 岩田康誠 1:51.1 3/4 37.9 11 114.8 【栗東】四位洋文
7 5 10 テンカジョウ 牝4 56.0 国分優作 1:51.2 クビ 37.2 10 55.6 【栗東】岡田稲男
8 7 13 サンライズジパング 牡4 58.0 池添謙一 1:51.3 3/4 37.6 9 28.2 【栗東】前川正行
9 2 4 セラフィックコール 牡5 58.0 西村淳也 1:51.4 1/2 37.4 14 155.6 【栗東】寺島良
10 8 15 ペリエール 牡5 58.0 佐々木大輔 1:51.4 アタマ 38.0 15 244.5 【美浦】黒岩陽一
11 6 11 シックスペンス 牡4 58.0 C.ルメール 1:51.5 1/2 38.6 5 10.2 【美浦】国枝栄
12 7 14 ペプチドナイル 牡7 58.0 藤岡佑介 1:52.3 5 38.5 12 116.1 【栗東】武英智
13 6 12 ナルカミ 牡3 57.0 戸崎圭太 1:52.6 1.1/2 39.4 1 2.2 【美浦】田中博康
14 3 5 ヘリオス セ9 58.0 原優介 1:52.7 3/4 38.1 16 331.8 【地方】千葉幸喜
15 8 16 ルクソールカフェ 牡3 57.0 M.ジェルー 1:53.6 5 40.1 6 10.7 【美浦】堀宣行
16 1 1 ウィリアムバローズ 牡7 58.0 岩田望来 1:54.7 7 41.8 13 143.8 【栗東】上村洋行

【了】

(文●中西友馬)

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