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全国の大学競馬サークルがGⅠレースで予想力を競う「学生馬券王決定戦」!
第7戦の舞台はチャンピオンズカップだ。今年は、有望な3歳馬2頭に加え、GⅠ級で優勝歴を持つ古馬勢も揃い、例年以上に力の拮抗したメンバー構成となった。企画としても重要な局面を迎える一戦。果たして各サークルは、どの馬に重い印を託したのか。[2/8ページ]

現在第1位:北海道大学競馬同好会

■チャンピオンズカップの予想

2025年ジャパンダートクラシックを制した時のナルカミ
2025年ジャパンダートクラシックを制した時のナルカミ

◎12 ナルカミ
○8 ウィルソンテソーロ
▲9 アウトレンジ
△2 ダブルハートボンド
△11 シックスペンス
△16 ルクソールカフェ

 先週のジャパンカップは、まさに語り継がれるべき一戦だった。20年ぶりとなる外国馬の戴冠。レース前には、さまざまな懸念が飛び交っていた。

――日本の高速馬場はあまりに厳しいのではないか。
――欧州からの長距離輸送は負担が大きいのではないか。

挙げればきりがない声の数々。しかし、終わってみればすべてが杞憂だった。
大外一気、世界レコードとなる2分20秒3。
しかもラストは最速の33秒2――。

 この圧巻のパフォーマンスでレースを魅了してくれたカランダガン陣営に、心から敬意を表したい。そして、彼らを日本へと招き、舞台を整えたJRAの尽力にも同様の敬意を捧げたい。

 そしてなにより、この歴史的な一戦で本命◎カランダガンを打てたことは、筆舌に尽くしがたい喜びだった。この勢いのまま、今週の一戦も仕留めてみせる。

週末の中京の天候は晴れ。馬場は良を想定。

 本命◎はナルカミでいく。本年度のジャパンダートクラシックを勝利した馬だ。
前傾ラップになった今年度の帝王賞を見てほしい。ヒーローコールが強く先頭を主張し、ミッキーファイトが途中までそれを可愛がる形。

 最初の3F12.2-11.1-12.1で入り、そこから12.9-12.4と刻んで1000m通過は1.00.7とハイペース。これを2番手、先頭から競馬して完封したミッキーファイトが強すぎるのだが、これを踏まえてジャパンDCを見てほしい。内容が非常に秀逸。

 本馬は確かにテンの速いタイプだが、前半3Fは12.1−11.3−11.9と相当に飛ばしており、決して楽に先手を奪えたわけではない。単純にテンの脚が速いのだ。そこから12.7-12.2と刻んで1000m通過1.00.2と嘘みたいなハイペース。

 番手、3番手追走のドンインザムードとアドマイヤデイトナは脱落した。思い切り飛ばして道中も緩めず、スタミナ勝負に持ち込むのをみるとスマートファルコンが脳裏によぎる。

 2.4秒差つけたルクソールカフェが武蔵野Sで楽勝したのを見ると、レースレベルも高いように思う。唯一の敗戦が中京ダ1800だが、合わないとはとても思えないし、不安に思う必要は全くない。スタート直後の上り坂も、不来方賞をみれば克服しているように見える。その強さを遺憾なく発揮してほしい。

 対抗○はウィルソンテソーロでいく。
昨年、一昨年とこのレースを連続2着。2000mが長いのは言わずもがなだが、1800mで嫌われて人気を落とすならむしろ美味しい。

 前走のJBCに関しては嫌な負け方に見えるが、そんなことはない。船橋のダートは砂厚11cmの白砂と、かなりパワーを要するコース。同じ白砂の大井でも9cmなので、1800mもギリギリの本馬にとっては苦しいと言わざるを得ない。

 ミッキーファイトがペースを緩めずに競馬したことも、本馬が脚を溜められなかった要因の一つ。南部杯から間隔も短く、見えない疲れもあっただろう。

 中京ダ1800は砂厚9cmで白砂ではない。これは本馬にとっては好都合だし、その相性の良さがここ2年に表れている。好走を期待。

 単穴▲はアウトレンジでいく。
帝王賞から触れていこう。前述したように1000m通過1.00.7のハイペースを4.5番手で追走し、勝ち馬にクビ差まで迫ったのは素晴らしい。内から上手く立ち回ったのもあるが、同時に3角で不利を受けたのも事実。インコースで砂を被ったり、揉まれたりしても大丈夫なことを確認できたのも大きい。

 上がり3F37.3は最速で、後にコリアカップを勝ち、最後方を追走していたディクティオンが37.7なので、かなりの好ラップ。前走のみやこSは案外だったが、これで人気を落とすならありがたい。1000m通過59.2、レコード決着の馬場が今回のレースに直結するとは考えづらい。

 帝王賞の内容を見るに、パサパサの良馬場は問題なく対応できるだろう。下手に大外に回さなければかなり期待できる。

 連下△にはダブルハートボンド、シックスペンス、ルクソールカフェの3頭で。
まずはダブルハートボンド。前走は強かった。JRAダート重賞を勝つ牝馬なのだから、ある程度能力はあるのだろう。脚質的にも中京ダ1800はいい。ただ、前走が特殊な馬場である点と、同型でより強力だと考えるナルカミがいる点を考慮。評価を下げた。

 次にシックスペンス。前走の南部杯は2着で、キズナ産駒らしくダートもいけるという部分を見せてくれた。ただ、盛岡ダートは白砂ではないうえ、砂厚10-11cmに設定してある割には軽いためタイムが出やすい競馬場。前走は外外を回して砂を被らずに回していたのも、今回の懸念材料。人気になりそうだし、連下まで。

 最後にルクソールカフェ。ジャパンDCの負けはあまり気にする必要はない。休み明けの初大井、初ナイターということで、とても100%ではない。むしろしっかり3着に来たのを評価。

 前走の武蔵野Sは前崩れの中で、前から抜け出し楽勝。これが本来のパフォーマンスだろう。2000mから200m短縮するのも良い。大外に入ってしまったのが大きな割引材料で、連下まで。

 馬券はナルカミから。3連複は中京コースの特性上、3着への流入を警戒して却下。単勝は予想オッズ2倍後半で、やや旨味がないためこちらも却下。馬連で勝負する。

券種:馬連
買い目:12-2.8.9.11.16 (5点 各2000円)

チャンピオンズカップ予想(北海道大学競馬同好会)
チャンピオンズカップ予想(北海道大学競馬同好会)

■選択レース:中山9R 南総ステークス

◎レオテミス

 昇級戦の馬が人気を集めると、つい別の馬を狙ってみたくなる──これはギャンブラーに染みついた悪癖なのだろうか。

 毎週すべてのレースを追っているわけではないが、WIN5を買っていると妙に印象に残る馬がいる。気づけば何度も目にしている馬。レオテミスは、まさにそのタイプだ。

 すでに3勝クラスを4戦経験しているが、私が特に注目したのは4走前のアクアマリンS。中山芝1200mで行われたそのレースで、レオテミスは勝ったジューンブレアから0.2秒差の3着だった。

 そして、このジューンブレアといえば、函館スプリントS・CBC賞をともに2着、さらにスプリンターズSでは7番人気で2着と大舞台で激走した馬である。

 その馬との僅差は、レースレベルを含めて高く評価できる。続く船橋Sでは出遅れながら0.4秒差の4着。脚質・展開を考えても悲観する内容ではなく、むしろ中山芝1200mへの適性を再確認できるレースだった。

 一方、函館芝1200mの2戦は4・5着と結果が出なかったが、これは洋芝適性の問題と考えたい。
また時計面での裏付けも強力だ。

 中山芝1200mの重賞平均タイムが1:07.8前後であるのに対し、前述のアクアマリンSの勝ち時計は1:07.6。そして5走前の2勝クラスでは、同条件で1:07.1という好時計を計時している。これは今回のメンバー中、持ち時計トップである。

 迎える南総Sは中山開幕週。高速馬場が予想され、条件面は限りなく理想に近い。もちろん5か月の休み明け、そして津村騎手への乗り替わりは不安視される材料かもしれない。しかし、それらは同時にオッズというリターンを伴うスパイスでもある。

 勝ち上がれそうで勝ち切れなかった馬が、条件を揃えてもう一度再起を図る。
ここで狙わず一体どこで狙うというのか、レオテミスの秘めしポテンシャルに期待したい。

(文●北海道大学競馬同好会)

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