【ジャパンカップ有力馬の採点】カランダガンやマスカレードボールなど、注目馬3頭を徹底分析

11月30日（日）のジャパンカップでは、カランダガンが世界ランク1位の実力を遺憾なく発揮し、海外馬として20年ぶりの優勝を飾った。では、優勝馬を含む各馬の走りはどう評価できるのだろうか。今回はレースを終え、注目すべき3頭を取り上げ、「パフォーマンス」「舞台適性」「今後の伸びしろ」の三つの観点から、それぞれを点数化していく。[2/2ページ]

注目馬3頭の採点

クロワデュノール

着順：4着(2番人気)
パフォーマンス：9
舞台適性：10
今後の伸びしろ：10

　好スタートから、上位人気馬の中では一番前のポジションとなる、好位のインコースを確保。ハイペースを刻むセイウンハーデスはだいぶ前を走ってはいたが、おそらくこの馬自身も60秒は切っていた。

　2番手以降も緩い流れという感じではなく、縦長馬群のまま直線に向かうと、馬群の一番外まで持ち出して前を追う。残り300m地点では一旦先頭に立つ場面もあったが、外から併せ馬の形で伸びてきた上位2頭に交わされ、さらにはダノンデサイルとの3着争いでも遅れをとっての4着。

　2番人気を裏切っての4着という見方もあるが、正直、凱旋門賞から2ヶ月足らずの間隔でここまで走れたことが驚き。さらに、6着までに入った馬はこの馬を除いて全て、中団から後方寄りでレースを運んでいた馬たち。ハイペースを先行して一旦先頭に立つ場面を見せたレース内容はかなり評価のできるものであった。

　ハイレベル3歳世代のダービー馬として、海外遠征帰りでも力を誇示したレース内容。万全の態勢であれば、マスカレードボール、ミュージアムマイルとともに明け4歳馬3強として活躍が期待できる。

■全着順

着順	枠	馬番	馬名	性齢	斤量	騎手	タイム	着差	後3F	人気	単勝オッズ	厩舎
1	4	8	カランダガン	セ4	58.0	M.バルザローナ	2:20.3		33.2	4	6.2	【海外】グラファール
2	7	15	マスカレードボール	牡3	56.0	C.ルメール	2:20.3	アタマ	33.4	1	2.5	【美浦】手塚貴久
3	7	14	ダノンデサイル	牡4	58.0	戸崎圭太	2:20.8	2.1/2	33.8	3	5.0	【栗東】安田翔伍
4	1	2	クロワデュノール	牡3	56.0	北村友一	2:20.9	1	34.4	2	4.6	【栗東】斉藤崇史
5	1	1	ジャスティンパレス	牡6	58.0	C.デムーロ	2:20.9	クビ	33.5	5	12.2	【栗東】杉山晴紀
6	7	13	ブレイディヴェーグ	牝5	56.0	T.マーカンド	2:21.0	1/2	33.4	9	41.5	【美浦】宮田敬介
7	8	18	タスティエーラ	牡5	58.0	D.レーン	2:21.1	1/2	34.4	6	17.4	【美浦】堀宣行
8	8	16	シンエンペラー	牡4	58.0	坂井瑠星	2:21.4	1.3/4	34.7	7	28.9	【栗東】矢作芳人
9	2	3	コスモキュランダ	牡4	58.0	丹内祐次	2:21.9	3	35.6	16	349.3	【美浦】加藤士津八
10	5	10	シュトルーヴェ	セ6	58.0	菅原明良	2:22.2	1.3/4	34.9	17	442.0	【美浦】堀宣行
11	2	4	ディープモンスター	牡7	58.0	松山弘平	2:22.3	3/4	35.6	11	72.4	【栗東】池江泰寿
12	5	9	セイウンハーデス	牡6	58.0	津村明秀	2:22.6	2	36.9	13	162.1	【栗東】橋口慎介
13	4	7	ダノンベルーガ	牡6	58.0	佐々木大輔	2:22.6	アタマ	35.5	15	274.2	【美浦】堀宣行
14	6	12	ヨーホーレイク	牡7	58.0	岩田望来	2:22.7	1/2	35.4	12	159.8	【栗東】友道康夫
15	3	5	サンライズアース	牡4	58.0	池添謙一	2:23.0	1.3/4	36.7	8	33.4	【栗東】石坂公一
16	3	6	ホウオウビスケッツ	牡5	58.0	岩田康誠	2:23.8	5	37.7	14	166.8	【美浦】奥村武
中止	6	11	アドマイヤテラ	牡4	58.0	川田将雅				10	46.1	【栗東】友道康夫
取消	8	17	ドゥレッツァ	牡5	58.0	A.プーシャン						【美浦】尾関知人

【了】

（文●中西友馬）

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