【マイルCS 注目馬の採点】ジャンタルマンタルやソウルラッシュなど、明暗分かれた3頭を徹底分析
11月23日(日)に行われたマイルチャンピオンシップでは、ジャンタルマンタルが圧巻の走りを見せつけ、G1・4勝目を手にした。では、優勝馬を含む各馬の走りはどう評価できるのだろうか。今回はレースを終え、注目すべき3頭を取り上げ、「パフォーマンス」「舞台適性」「今後の伸びしろ」の三つの観点から、それぞれを点数化していく。[1/2ページ]
注目馬3頭の採点

ジャンタルマンタル
着順:1着(1番人気)
パフォーマンス:10
舞台適性:9
今後の伸びしろ:10
トウシンマカオが後続を引き離す逃げを打つ中、好発からエルトンバローズと並ぶようにして好位の外めを追走。
道中ゴチャつくことも被されることもない競馬で、鞍上の川田騎手も完璧なエスコート。直線では1頭だけ違う手ごたえで楽に抜け出しての完勝であった。
各馬内めをあけて走ってはいたが、先週のデイリー杯2歳Sでもレコードタイムが出ていたように、マイルCSとしては珍しく、この馬向きの高速馬場。さらにはトウシンマカオが速めの流れで引っ張ってくれたのも、時計勝負歓迎のこの馬にとっては良い展開であった。
それにしても強い競馬で、マイルG1・4勝目。香港マイルも1分32秒台の決着時計になれば確勝級。
ウォーターリヒト
着順:3着(15番人気)
パフォーマンス:9
舞台適性:8
今後の伸びしろ:9
中団ポジションからのレースとなったが、凡走していたここ3戦と比較すると行き脚が良く、位置を取れたことも好走の大きな要因。
ソウルラッシュのすぐ後ろあたりの位置どりであったが、内枠のぶんコーナーワークでソウルラッシュとほとんど並んで直線へと向かい、上がり33秒0の末脚で3着まで脚を伸ばした。
これまで馬券圏内に入った9戦は全て10〜2月という、典型的な冬馬。気温が下がって調子が上がってきていたのと、馬場の良いギリギリのコースを選択した高杉騎手のファインプレーが上手く噛み合ったことによる好走であった。
近走は左回りばかり使われていたが、京都はシンザン記念17番人気3着、きさらぎ賞10番人気2着という激走コース。G1での15番人気3着という、新たな勲章が加わった。
次走がどこになるのかは読みにくいが、暖かくなる前に使うのであればもちろん注目。気候的に、来年も安田記念よりマイルCSで注目すべき馬なのかもしれない。



