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全国の大学競馬サークルがGⅠレースで予想力を競う「学生馬券王決定戦」!
第5戦の舞台は、秋のマイル王決定戦・マイルチャンピオンシップ。今年は、昨年の覇者・ソウルラッシュをはじめ、ジャンタルマンタルやアスコリピチェーノなど、国内屈指のマイラーが顔を揃えた。果たして、各サークルは、どの馬に重い印を打ち、どのような買い目にしたのか。ここで前半戦は一区切り。後半戦へ弾みをつけるのはどのサークルか。[6/8ページ]

現在第5位:九州大学競馬サークル

■マイルチャンピオンシップの予想

九州大学競馬サークル(撮影:九大学競馬サークル代表)
2024年マイルCSを制したソウルラッシュ(撮影:九大学競馬サークル代表)

◎ソウルラッシュ
◯ガイアフォース
▲オフトレイル
△アスコリピチェーノ
△ウインマーベル
△ジャンタルマンタル

 先週、運の流れが悪いという話をしたけど、企画の予想は外して個人の馬券は日曜3場メイン全てプラス的中させた九州大学競馬サークル代表です。運の流れなんてないのかもしれない。

 さて、今週のメインはマイルチャンピオンシップ。去年はソウルラッシュが勝ったが、代表は現地観戦していた。同日、京都のホテルで開かれる一口クラブのパーティーに、偶然名義人の父親が関西に用事があったので、参加する事になった。

 そのついでである。この話は詳らかに話すと長くなるので省略しよう。代わりに競馬場で印象に残った事を言うと、ソウルラッシュ1頭軸で当てたと思っていて3連複が、2、3着どちらも3列目にしか入れておらずぬか喜びになった事、その後に柵の向こうに落としてしまった競馬エイトを、食べ物を見つけたカラスのごとく流れるようにスタッフに無言で回収されてしまった事である。

 という事で、今回の話題は競馬場の場所についてだ。この予想対抗企画には、(東京に集中しているが)東西南北幅広い7大学が参加している。

 そのため、競馬場との距離もまちまちなわけだが、中でも間違いなく一番近いのは北大だろう。代表がキャンパスのある場所に行った事があるのは九大、北大、東北大、一橋大のみだが、調べる必要もない。何と言ってもほぼ隣にあるのだから。

 そして札幌競馬場はとても良い場所だ。実はこれまで4つの中央競馬場しか行った事ない代表だが、あれ程のびのびと競馬を楽しめる場所はないのではないかと思う。実家(競馬場に徒歩でも行ける近さにある)に帰省して、夏の札幌開催に参戦する。夏の開放感も相まって、下手したらG1を現地観戦するよりもワクワクする瞬間かもしれない。

 次に良いのは東京の大学だろう。そもそも数が多い。東京中山のみならず、南関東4場にも行ける。一橋大なんかは府中にも近い。南関は年中やってて盛り上がるレースも多いし、府中と中山は言うまでもない。東京で就職する気が微塵もない代表が、唯一首都圏の人達が羨ましいと思うのが、1年通して競馬場に気軽に行ける事である。

 京都大学はどうだろうか。距離はそれなりにあるが、大学からは単純な経路で淀へ行けるので、アクセスは良いかもしれない。我々の九大はどうかと言うと、正直良くはない。小倉と佐賀の両方に行けるのは魅力だ。

 しかし、佐賀は距離の割に電車ではアクセスが悪い。やや遠回りする形になるし、場合によっては乗り換えも複数ある上、更に駅からバスを利用する必要もあるので、時間がかかる。車であれば山を突っ切って行けるのでかなり楽になるので、車持ちのメンバーの存在価値が大きい。

 そして小倉はそもそも遠い。距離にして8〜90kmある。電車で行けばモノレール直結だし便利だが、結構時間がかかるし、それ以上に特急や新幹線を使わなくても往復5000円近くかかるのが苦しい。

 サークルで現地参戦する時は、より安く速く行ける車を利用するが、競馬場の駐車場は値段どうこう以前にすぐ満車になるので、近隣のコインパーキングで空車を探す旅が始まる。小倉記念の日には、モノレール数駅分離れた場所に停めて、結局モノレールに乗って到着したくらいだ。

 まぁ、ここまで不満を垂れてきたが、県に競馬場のない東北大よりかはマシなのだろうか……とは思う。九大-小倉競馬場と東北大-福島競馬場はほぼ同じくらいで、次に近いのは盛岡競馬場になる事を踏まえると。

 そう考えると、日帰りで気軽に行ける場所に競馬場のない大学の競馬サークルは、どう活動しているのか、興味深い。話を聞いてみたいものだ。

 さて、ここまで長々と話をしてきたが、正直予想につながる話ではないです。今から予想について述べていくが、今週は代表の都合で木曜に定例会を行えず、特に議論する事もなく皆の推し馬から決めた予想になる。これが当たるのが競馬というものだ。外れたら「まともに話せてもないのに当たるわけないだろ」と掌をクルクルさせていただきます。

 本命はソウルラッシュ。鞍上が団野でないのは残念だが、クリスチャン・デムーロとは今年もコンビを組んでおり、不安はない。サークル内での評価も高く、叩いた前走からの上昇に期待だ。今回はメンバー揃っており、頭固定で買えるかは微妙ではあるものの、馬券圏内に来る安定感はメンバーの中でも最上位なので、3連複流しの軸で。

 対抗にガイアフォース。評価に困る馬だが、古馬マイルG1勝ち馬をまとめて完封した前走は無視できない。久々の国内右回りが課題だが、ここで念願のビッグタイトルもありえる。

 単穴にオフトレイル。代表の本命予定だが、この馬の特筆すべきは京都適性だ。7戦して全て馬券圏内と、抜群の安定感を誇る。4角を抜けて馬群で大きくばらける京都の外回り、捌いて最後突っ込んでくるとしたらこの馬だろう。人気になりにくい馬なので馬券妙味も十分。

 連下からはまずアスコリピチェーノ。国内での安定感はずば抜けている。牡馬の一戦級とやってどうなるか。

 人気のない所からはウインマーベル。同型がいないと1年生のメンバーが推した。今年だけでも、印を打ったオフトレイルやアスコリと差のない競馬をしている。去年も3着で、引き続き期待できる。

 最後はジャンタルマンタル。正直、安田記念はあの舐め腐ったローテーションで来ないと思っていたので驚きだった。前走叩いて挑むここは間違いなく上向くだろう。

券種:3連複
方式:軸1頭流し
買い目:17-5、6、11、12、15

■選択レース:東京9R 赤松賞の予想

◎ルージュブリッツ

 特にこれといったレースが見当たらなかったので、的中しやすそうな少頭数の赤松賞を選択。前走逃げ切った馬が3頭。どれも人気しそうなので、後方待機と見られるこの馬がまとめて差し切る事に期待したい。

(文●九大競馬サークル代表)

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