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11月9日(日)に行われたアルゼンチン共和国杯は、9番人気のミステリーウェイが二枚腰を見せて逃げ切り勝ち。一方、重賞で2度の好走歴がある、2番人気ホーエリートは6着に敗退。今回は、そのホーエリートの走りに焦点を当て、レース内容を振り返っていく。[2/2ページ]

時計が速い決着が合わなかった…

 そして肝心のホーエリートだが、春の目黒記念で2着と好走したものの、今回は6着と着順を落とした。しかし自身の走破タイムとしては、目黒記念より2秒5も速い時計で走っている。

 この馬がこれまで馬券圏内に入ったレースは目黒記念を含めて6戦あるが、その内訳は中山コースが3戦、福島コースが1戦、東京コースの重馬場が1戦、そして2分32秒台の目黒記念。

 今回は前走のオールカマーのように力を発揮できなかったわけではなく、単純に東京コースの時計が速い決着が合わなかったと考えるのが自然な流れである。

 しかしこれは偶然ではなく、目黒記念の過去5年の勝ち時計平均が2分32秒2に対して、アルゼンチン共和国杯のそれは2分30秒5。

 今年は雨予報だったが、東京の芝コースは思ったほどの馬場悪化はなく、例年通りに速い時計の決着となったことも、この馬にとってはツキがなかった。

 とはいえ、最初にも言ったように勝ち馬とはわずか0秒2差。正攻法の競馬で最後も止まっているわけでもなく、力をつけているのは確か。

 さらに今回は、牝馬で55.5キロと若干ハンデも見込まれた印象はあった。比較的時計のかかる、冬場の中山や小倉で出走するようなら見直したい。

■全着順

着順 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 後3F 人気 単勝オッズ 厩舎
1 7 13 ミステリーウェイ セ7 56.0 松本大輝 2:30.2 34.6 9 27.7 【栗東】小林真也
2 8 18 スティンガーグラス 牡4 57.0 C.ルメール 2:30.3 1/2 34.2 1 3.4 【美浦】木村哲也
3 3 6 ディマイザキッド 牡4 56.0 岩田望来 2:30.3 アタマ 34.1 3 5.4 【美浦】清水英克
4 3 5 セレシオン 牡6 57.0 荻野極 2:30.4 1/2 34.3 8 25.2 【栗東】友道康夫
5 4 7 シュトルーヴェ セ6 59.0 鮫島克駿 2:30.4 クビ 34.0 6 12.0 【美浦】堀宣行
6 6 11 ホーエリート 牝4 55.5 戸崎圭太 2:30.4 ハナ 34.7 2 4.2 【美浦】田島俊明
7 5 10 マイネルカンパーナ 牡5 56.0 津村明秀 2:30.4 アタマ 34.7 10 30.7 【美浦】青木孝文
8 4 8 ボーンディスウェイ 牡6 57.0 木幡巧也 2:30.4 クビ 34.1 12 41.0 【美浦】牧光二
9 8 16 ニシノレヴナント セ5 56.5 野中悠太郎 2:30.5 クビ 34.0 7 15.6 【美浦】上原博之
10 6 12 プラダリア 牡6 58.0 亀田温心 2:30.6 1/2 34.3 14 58.1 【栗東】池添学
11 7 14 ボルドグフーシュ 牡6 58.0 横山武史 2:30.6 クビ 34.9 4 10.9 【栗東】宮本博
12 2 3 ローシャムパーク 牡6 59.5 A.プーシャン 2:30.6 クビ 34.6 5 11.4 【美浦】田中博康
13 8 17 ハギノアルデバラン 牡5 52.0 原優介 2:30.7 クビ 34.1 11 36.8 【栗東】佐藤悠公
14 2 4 サスツルギ セ5 54.0 北村宏司 2:30.8 1/2 34.6 16 190.2 【美浦】千葉直人
15 1 1 ワイドエンペラー 牡7 55.0 藤岡佑介 2:30.8 ハナ 34.3 13 52.7 【栗東】藤岡健一
16 7 15 メイショウブレゲ 牡6 55.0 石橋脩 2:31.1 1.3/4 34.3 17 192.3 【栗東】本田優
17 5 9 ショウナンアデイブ 牡6 55.0 池添謙一 2:31.8 4 36.0 15 177.1 【栗東】高野友和
18 1 2 ギャラクシーナイト 牡6 54.0 菅原明良 2:32.3 3 36.4 18 193.9 【美浦】菊沢隆徳

【了】

(文●中西友馬)

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