HOME » ニュース » 最新情報 » 【学生馬券王決定戦|菊花賞】“予想力”が問われる3000m決戦!混戦の一冠を制すのは? » ページ 5

全国の大学競馬サークルがGⅠレースで予想力を競う「学生馬券王決定戦」!
第2戦の舞台は、3歳クラシックの最終章・菊花賞(京都・芝3000m)。春のクラシックを制した2頭が不在の今年は、まさに群雄割拠の混戦模様。“予想力”が問われる長距離決戦を制し、学生馬券王の座へ一歩近づくのはどの大学か──。[5/8ページ]

■東北大学競馬サークルDreams

2025年神戸新聞杯を制した時のエリキング
2025年神戸新聞杯を制した時のエリキング


現在第3位タイ:10.8ポイント

菊花賞の予想

◎エリキング
◯ミラージュナイト
▲レクスノヴァス
△エネルジコ
△エキサイトバイオ
△レッドバンデ

 今回の馬券を考える上での軸は、馬場適性と終いの脚である。

 今回の菊花賞では雨が予報されており、過去の道悪菊花賞では道悪適性がある馬が上位を占めている。

 やはり走る距離が長くなるほど距離適性の有無が消耗度に大きな差を生むはずだ。また、全馬が未経験の3000mへの適性は、中距離で終いの伸びに現れると考える。

◎15.エリキング
 結局、菊花賞で重要なのは春の実績馬との力関係である。「強い馬が勝つ」菊花賞においては、ダービー・神戸新聞杯でこの馬が世代上位の力を示した事実は大きい。

 その両戦においてラストまで末脚が伸びているエリキングは菊への適性もあるはずだ。血統的にもキズナ産駒の京都成績、道悪成績ともに良好で舞台適性が見込まれる。

 また、2010年以降2回ある不良馬場の菊花賞ではいずれも7枠の馬が馬券内に来ており、枠もマイナスにはならないはず。

 川田騎手や中内田厩舎の近年の長距離実績から人気を落としそうだが、このコンビの菊花賞はヴェロックスで3着が1回のみ、馬券外はない。陣営が理由で人気を落とすならばむしろ美味しい。

〇6.ミラージュナイト
 道悪の菊花賞では条件戦からの上がり馬がいずれも馬券内に来ている。道悪に適性の無い春の実績馬が飛びやすいという側面もあるのだろう。

 その中で上がり馬として期待するのがミラージュナイトだ。前走の札幌日刊スポーツ杯では外を回しながら上がり最速で2馬身差をつけて勝利し、末脚の持続性を示した。

 また、前走の2・3着馬は共に次走2勝クラスを快勝しており、メンバーレベルも高かったと考えられる。

 道悪適性に関してはバゴ×ラキシスという血統面や、前走稍重でのパフォーマンスを見ても好適性に疑いの余地はない。鞍上藤岡祐介騎手は菊花賞では度々穴をあけており、騎手面でも期待。状態面も陣営は太鼓判を押す。人気以上には走ってくれるだろう。

▲8.レクスノヴァス
 上がり馬でもう一頭期待するのがレクスノヴァスだ。とにかくこの馬は垂れない。距離延長でも結果を残しており、長距離への実績・適性はメンバー随一だろう。

 前走も稍重で突き抜けており、馬場適性もあまり不安はない。こちらも調教師は状態の良さを示唆している。

△9.エネルジコ
 どのレースも最後までしっかりと脚を伸ばしているこの馬の長距離適性は疑うべくもない。

 前走も上がりこそ5位であるが、展開を考えれば強さと終いの脚は十分に示せている。ルメール騎手が京都長距離に無類の強さを誇るのもまた事実だ。

 しかし、初遠征・初右回りという不安要素もある中で、春クラシックの実績馬と対戦していないこの馬が1番人気は一抹の不安がある。

 先週のG1の結果でルメール騎手が過剰に人気する面も嫌いたいところだ。

△14.エキサイトバイオ
 いくらメンバーが薄かったとはいえ、前走重賞を勝利しているのにこの低人気は単純に舐められすぎである。

 しかし、それ以上にこの馬を買いたい要素がある。血統だ。

 レイデオロ産駒は長距離に強く2500m以上の勝率は24%を誇る。去年の菊花賞でもアドマイヤテラが7番人気で3着に突っ込み、3000m以上でも母数は少ないながら掲示板を外したことがない。

 母系に目を向けると、菊花賞と天皇賞春で好走したレインボーラインが叔父にいる、道悪で鬼の様に強いレーゲンボーゲン一族である。

 3代母の父レインボーアンバーから受け継ぐ道悪適性をこの馬もあずさ賞で見せた。2着ではあったものの完全な外差し競馬の中最内でただ一頭粘っており、負け以上の適性と力を見せた。

 手綱を取る荻野極騎手は京都での騎乗機会が少ないものの、実は京都3000mでは1回騎乗して1勝と勝率100%。

 更に、エリキングの項で述べたように、この条件において7枠は有利。実に面白い一頭だ。

△18.レッドバンデ
 この馬もまたとにかく垂れない、終いを使える馬だ。前走も内のヤマニンブークリエに完全に抜かれてからもう一伸びして抜き返さんばかりに迫った。

 キズナ産駒の適性はエリキングの項で述べたが、こちらはそれに加えて母が独オークス馬である。長距離、道悪で真価を発揮すると見た。

 京都での騎乗経験が乏しい佐々木大輔騎手が初の菊の舞台を乗りこなせるかは不安だが、オッズ的にはこちらも美味しい一頭。

券種:三連複
方式:1頭軸流し
買い目:15-6.8.9.14.18 10点各1000円
計10000円

選択レース:京都1R/2歳未勝利戦の予想

◎レステダンルヴァン
 芝1800mの新馬戦は大敗してしまった同馬だが、ダート替わりの2戦目がここ。

 キズナ×Galileo×デインヒル系はキャリックアリードがダート交流戦線を賑わせてるほか、そもそもこの馬の全兄が芝の新馬戦大敗からダート転向で変わり身を見せている。

キズナ産駒はそもそも2戦目で変わり身を見せる馬が多く、京都ダート1800m自体も単勝回収率170%と血統的に狙える。

 また、鞍上の高杉吏麒騎手も京都ダート1800mの単勝回収率167%を誇るなど、この条件を得意にしている。

 さらに調教時計が今回のメンバーで一枚抜けている。面子自体が低調なこともあり、脚力的にも推せる一頭。

(文●東北大学競馬サークルDreams)

1 2 3 4 5 6 7 8