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名古屋競馬場パドック
名古屋競馬場パドック

新しい名古屋競馬場となってからの変化

――新しい名古屋競馬場となって、色々と変わりましたか?

木之前)全然違いますね。1周1400mから1500mになって、コースの形状が変わったのもありますけど、一番大きな違いは、内ラチ沿いをあけて走るようになったことですかね。

前の競馬場はラチ沿いで競馬をしていたので、危ないときに逃げる場所がなかったんですよ。

今はラチをあけて走っているので、内にも外にも逃げられて、安全になった感じはありますね。

――砂の深さはどうですか?
ファン目線では、外枠のほうが有利な印象を受けますが。

木之前)インまくりなんかは、砂の補充具合によって利くときと利かないときがありますね。だから、どこを走ればいいのか判断が難しいときもあります。

外枠が有利というよりは、内枠が不利という印象を受けますね。

――使っている砂も変わったんですか?

木之前)砂自体は、前の競馬場と同じものを使っているみたいです。たしか、笠松は同じだし、園田も同じ砂だったような気がします。

でも同じ砂でも、競馬場によって全然違うんですよね。調教でも使ったりしていると、砂がかなり細かくなっているので。

細かい砂になっていると、雨が降ったときに見えにくくなって、少し危ない時もあるんですよね。

――乗った感覚も違いますか?

木之前)けっこう違いますね。前の名古屋競馬場は、砂が薄かった感じがします。今はそれと比べると砂がフカフカですね。

――木之前騎手は、もちろん名古屋や笠松で騎乗することが多いと思いますが、今まで乗った中で好きな競馬場とかはありますか?

木之前)私は笠松競馬場が好きですね。普段名古屋で乗っていることもあって、笠松で乗ると小回りコースで直線が短く感じるんですよね。

積極的な騎乗をしたときに、笠松なら押し切れる印象があるので、笠松競馬場で乗るのは好きです。

――それでは貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

木之前)ありがとうございました。

【了】
(文中敬称略)

(文●中西友馬)

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