HOME » ニュース » 最新情報 » 【敗戦の本質 スプリンターズS】1番人気サトノレーヴは、なぜ敗れたのか…? » ページ 2

2025年スプリンターズSゴール前
2025年スプリンターズSゴール前

このレース自体が合っていないのか…?

 1200mで馬券圏外となったのは、昨年のスプリンターズS以来キャリア2度目であるが、今年のラップは昨年とはだいぶ異質なもの。昨年は【11.8-9.9-10.4-11.0-11.6-12.3】という【32.1-34.9】の超前傾ラップ。一方、今年は【12.0-10.7-11.0-11.2-10.6-11.4】で、【33.7-33.2】という意外にも後傾ラップとなった。

 昨年は、速い流れの追走に脚を使わされて伸びを欠いたレース。今年は緩い流れで追走は楽だったが、上がりが33秒2と速く、前が止まらないレースとなった。

 サトノレーヴは、1分07秒1の持ち時計があり、今回も1分07秒2で走れている点から、時計勝負で分が悪いということはないのだが、イギリスで走った前走の走破タイムは1分11秒3。さすがに4秒以上速い勝ち時計に戸惑った可能性は高い。

 「スローペースで展開不向きだった」や、「時計に限界がある」というのももちろん大きな間違いではないだろう。ただ、昨年のように前半3Fがさらに速く、勝ち時計が遅かった年でも7着に敗れていることを踏まえると、そもそもこの時期の中山で行われるスプリンターズSというレースの性質が、サトノレーヴに合っていないというのが最大の敗因かもしれない。

 今年に関しても、前の2頭を捕まえられなかっただけでなく、高松宮記念で下したナムラクレアに交わされての4着というのはやはり物足りない。来年は7歳となるため、スプリンターズSに再挑戦する可能性は低いだろうが、もしも来年も現役であるならば、ひと雨降ればこの馬にはプラスに働きそう。

 ただ、良馬場でも勝ち時計が1分08秒前後となりそうな香港スプリントとなれば話は別で、今年も日本勢の大将格としてサトノレーヴには期待したい。

■プロフィール

サトノレーヴ
生年月日 2019年3月22日
性齢 牡6
毛色 鹿毛
調教師 堀宣行(美浦)
馬主 里見治
生産者 白井牧場
産地 日高町
通算成績 15戦8勝 [8-3-1-3]
主な勝鞍 2025年高松宮記念(G1)

■全着順

着順 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 人気 単勝オッズ 後3F
1 8 16 ウインカーネリアン 牡8 58.0 三浦皇成 1:06.9 11 50.0 33.0
2 7 13 ジューンブレア 牝4 56.0 武豊 1:06.9 アタマ 7 20.2 33.2
3 3 6 ナムラクレア 牝6 56.0 クリストフ・ルメール 1:07.2 1.1/2 2 5.7 32.7
4 4 7 サトノレーヴ 牡6 58.0 ジョアン・モレイラ 1:07.2 ハナ 1 2.2 33.0
5 1 2 ヨシノイースター 牡7 58.0 内田博幸 1:07.3 クビ 14 82.0 33.1
6 2 3 ダノンマッキンリー 牡4 58.0 横山典弘 1:07.3 ハナ 13 81.5 32.8
6 2 4 ママコチャ 牝6 56.0 岩田望来 1:07.3 ハナ 3 8.0 33.2
8 1 1 ピューロマジック 牝4 56.0 松山弘平 1:07.4 1 5 10.5 33.4
9 3 5 カンチェンジュンガ 牡5 58.0 坂井瑠星 1:07.6 1 8 28.3 32.8
10 6 11 トウシンマカオ 牡6 58.0 横山武史 1:07.6 アタマ 6 12.4 33.6
11 5 10 ラッキースワイネス セ7 58.0 K.リョン 1:07.7 クビ 10 36.6 33.3
12 8 15 ルガル 牡5 58.0 川田将雅 1:07.7 1/2 4 8.2 33.3
13 4 8 ペアポルックス 牡4 58.0 松若風馬 1:07.7 ハナ 12 52.9 32.8
14 5 9 ドロップオブライト 牝6 56.0 丹内祐次 1:07.8 3/4 16 178.5 33.1
15 6 12 ヤマニンアルリフラ 牡4 58.0 団野大成 1:08.2 2 15 140.0 33.4
16 7 14 カピリナ 牝4 56.0 戸崎圭太 1:08.2 1/2 9 36.4 34.0

【了】

(文●中西友馬)

【関連記事】
【ミルコ・デムーロ飛行機ポーズ 5選】情熱あふれるフライト ~あのミルコ・ヒコーキ くもり空わって~
【史上最強の菊花賞馬 5選】この強さ、ヤバい…クラシック最終戦を制した“本当に強い馬”は誰だ?
【競馬クイズ ~お金編~】「正解したら超スッキリ」楽しく学べる全5問に挑戦!

1 2